悪魔標本:マリアリューズ
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参考画像 ※準備中
・女性体(外見年齢14歳程)
・性質:「他己嫌悪と自己陶酔」「触れないで」
ふわりと空気を孕む甘い色の金髪、もみあげの部分が長く伸び、
くるりと巻かれた毛先は野に咲く苺のように赤く染まる。
同じ色をした上向きの睫毛が囲む瞳は、あなたの思う"恋"の色だ。
まだ幼さの残る少女の身体、僅か膨らんだ胸と柔らく伸びる四肢。
背には血飛沫のような斑点のひろがる蝶の翅、
頭部には赤にほど近いピンク色の触角が生えている。
その姿は何処か我儘で毒があるが、それと同じほど可憐にも見える。
花が蝶を誘うのではない。この蝶が、己に相応しい花を選ぶのだ。
棺の中は、赤いアザミの花で埋められている。
【欲望】:「うんと、可愛くなって頂戴」
"主"となった貴方から、人の手に堕ちた悪魔へ与えられたもの。
御化粧も教えてあげるし、御洋服モ選んで、髪も整えて。
可愛イ貴女を、見せて頂戴な。
そう言ったあなたを姉と慕うのであれば、わたしは自慢の妹になる。
そうしていつか、きかせてほしいの。
あなたが出会う"恋"を。その、胸のときめきを。
それが、……"欲望"だと、そう。
セッション1回につき、1度。
この【欲望】に適すると判断できるRPを行った場面の記憶を保持する。
この記憶は、標本と貴方のあいだで共有され、
目標回数を満たしたセッションの終わりに、
【
共有記憶】を報酬として得ることができる。目標回数と報酬は以下の通り。
・1回:「触れないで」の共有記憶
・3回:「相応しい恋」の共有記憶
・5回:「私は私の為に」の共有記憶
・10回:???+【悪魔標本:マリアリューズ】の効果強化
◆標本効果
/「わたしはいつか恋をする。花が蝶を誘うのではないわ。蝶が、相応しい花を選ぶのよ」
セッション中3回まで。自身か他者のダイス判定について不満がある場合、
自身であれば振り直し、他者であれば振り直しを強要する。
この振り直しの際、任意で[±10]の補正を付与することができる。
また、セッション中一回。自身が何かを"恋するように欲している"とき、
その対象に関わる判定を自動成功とするか、大幅な補正を得てよい。(GM裁量)
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幻想が現実と交わるその場所、標本店「クラウストルム」で売られていた悪魔の標本。
透き通る硝子の箱の中に、野苺色の血飛沫のような斑点のある翅をもつ蝶が納められ、
札には「Marialyuze(マリアリューズ)」と名が添えられていた。
このすがたでも、かれらの意識はそこに在るという。
何かしらの魔力供給があれば、本来の姿のかれらが此処へ降り立つこともできるそうだ。