悪魔標本:リュシカ
◆
参考画像 ※準備中
・男性体(外見年齢19歳程)
・性質:「理由を持たない悪意」「君を道連れ」
さらりと流れる黒髪、顎のあたりまで伸ばされたそれは、
まるで黒曜石のきらめきを見るように艶やかであり、
長く垂れ、耳にかけられた前髪の間から覗く、透き通るようで
けれどどこまでも深い青をたたえる瞳も、深海に沈みゆくような美しい宝石を連想させる。
骨の浮き出た華奢な体躯、青白い肌、薄い唇に細く長い指、
そのどれもが退廃的な色香を纏いこちらの心をぐらつかせ、壊れ物を抱く危うさを感じる。
頭部には蟻の顎に似た角が上向きに耳のあたりから、背には細い蟻の肢が生えている。
その姿は戯れのように人を陥れ、理由なき悪意を滲ませては嗤う歪な純粋さを見るようだ。
棺の中は、青いロベリアの花で埋められている。
【欲望】:「ずっと、"悪"をみせて」
"主"となった貴方から、人の手に堕ちた悪魔へ与えられたもの。
望むなら、……望むならその青色に、その花に。
見せて欲しいと言った、ずっと、ずっと、"悪"をここに。
ならば、俺は君の望む青、君の望む悪になろう。
ねぇ、わかるよ。きっと、"楽しいのはこれから"。
それが、……"欲望"だと、そう。
セッション1回につき、1度。
この【欲望】に適すると判断できるRPを行った場面の記憶を保持する。
この記憶は、標本と貴方のあいだで共有され、
目標回数を満たしたセッションの終わりに、
【
共有記憶】を報酬として得ることができる。目標回数と報酬は以下の通り。
・1回:「芽生えたもの」の共有記憶
・3回:「君が悪と呼ぶのなら」の共有記憶
・5回:「道連れに、悪戯に」の共有記憶
・10回:???+【悪魔標本:リュシカ】の効果強化
◆標本効果
/「疼く胸に植え付けてあげる。理由のない悪意と遊ぼう、さあすべてを道連れに」
セッション中1回。選んだ対象に「理由のない悪意」または
「持ち得る悪意の増幅」を与えることができる。
GMはこの効果に、なにかしらのRPや判定を要求するか、拒否してもよい。
失敗や拒否をされた場合、使用回数は減少しないが、同じ対象には使用不可となる。
また、自身に「悪意」または「他人を巻き込む」という意志がある場面において、
常に[±10]の補正や固定値を得てよい。
-----
幻想が現実と交わるその場所、標本店「クラウストルム」で売られていた悪魔の標本。
透き通る硝子の箱の中に、深海に沈みゆくような暗い青色の身体をもつ蟻が納められ、
札には「Ryusica(リュシカ)」と名が添えられていた。
このすがたでも、かれらの意識はそこに在るという。
何かしらの魔力供給があれば、本来の姿のかれらが此処へ降り立つこともできるそうだ。