悪魔標本:ティティキリエ
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参考画像 ※準備中
・男性体(外見年齢15歳程)
・性質:「この世界は僕のもの」「歪んでいく現実」
明るく煌びやかな黄色の髪は、毛先に至るにつれ赤みのある橙色に染まる。
くるりと跳ねた睫毛が縁取るとろりとした瞳は、幻想に揺れる紫色。
まぼろしに惑うようなその眼差しに、現実を映すことはとうにない。
伸びやかに広がる身体はまだ少年の未熟さを残し、
柔らかな肌が抱く、その幼い心のまま時を止めてしまったよう。
背にはとろける蜜のように甘やかな色の、蜂の翅が3対。
頭部には黄色から橙、先端に向かって赤へ色を変える触角が生えている。
その姿は自らが描く世界、閉じた幻想の中でゆめうたう愚かさを思わせる。
棺の中は、黄色のカンナの花で埋められている。
【欲望】:【目に映る全てを、"僕"ひとつにしてしまいたい】
"主"となった貴方から、人の手に堕ちた悪魔へ与えられたもの。
見ているものなんて、ひとつしかない。
まぼろしだって、現実だって、どこにもない。
全部はひとつで、ひとつだけそこにある。
そう。だってみんな、"僕"でしかないんだから。それが、……"欲望"だと、そう。
セッション1回につき、1度。
この【欲望】に適すると判断できるRPを行った場面の記憶を保持する。
この記憶は、標本と貴方のあいだで共有され、
目標回数を満たしたセッションの終わりに、
【
共有記憶】を報酬として得ることができる。目標回数と報酬は以下の通り。
・1回:「割れた器」の共有記憶
・3回:「それは病か」の共有記憶
・5回:「ばらばらの世界」の共有記憶
・10回:???+【悪魔標本:ティティキリエ】の効果強化
◆標本効果
/「ぜんぶばらばらになって、目に映るものすべてに意味がないなら、とっても幸せなんだ」
セッション中1回。宣言した対象を、「ばらばら」の状態にする。
それは心や感情、性質か、しがらみや義務、意志か。
"余計なもの"を取り払い、ばらばらに崩れたあと、見えるのはどんなものか?
なお、この効果は生きた者の「肉体」には使用できない。
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幻想が現実と交わるその場所、標本店「クラウストルム」で売られていた悪魔の標本。
透き通る硝子の箱の中に、甘やかに溶ける蜜のような黄色の翅と、
先端に向かいながら橙から赤へ色を変える触角をもつ蜂が納められ、
札には「Teyteykirie(ティティキリエ)」と名が添えられていた。
このすがたでも、かれらの意識はそこに在るという。
何かしらの魔力供給があれば、本来の姿のかれらが此処へ降り立つこともできるそうだ。