天使標本:白砂
◆
参考画像
・男性体(外見年齢25歳程)
・性質:「いずれ来る別れ」「待ち続けることの幸福」
陽の降りるその日、溶けていく雪のようにきらめく白い髪を
腰のあたりまで伸ばし、風に流れていく砂を描いた、絹の布で目元を覆っている。
肩を出してゆるく羽織った着物も白色であり、銀の砂模様がちらちらと瞬く。
一見すると女性と捉えられるような柔和な印象だが、節の立った足首や手指、
広めの肩などの、露出している部分をよく見れば、成熟した男性の身体であるとわかる。
背には眩しいほどの純白に銀を散らした大きな羽が一対。
頭部には、人間であれば耳の部分から、内側にたたむように羽が一対生えている。
その姿はあらゆる苦しみや孤独を癒すように、来るべき幸福を語り与える抱擁のよう。
棺の中は、白いヒガンバナで埋められている。
【使命】:「"最後まで、わたしのそばに"」
"主"となった貴方から、人の手に堕ちた天使へ与えられたもの。
あなたの望むことを、わたしも望みましょう。
わたしがそれを望めるところまで、あなたの望みがわたしに、わかるところまで。
いつか、「ほんとう」を解るまで。それが、……"使命"だと、そう。
セッション1回につき、1度。
この【使命】に適すると判断できるRPを行った場面の記憶を保持する。
この記憶は、標本と貴方のあいだで共有され、
目標回数を満たしたセッションの終わりに、
【
共有記憶】を報酬として得ることができる。目標回数と報酬は以下の通り。
・1回:「この身を捧ぐこと」の共有記憶
・3回:「待ち続けること」の共有記憶
・5回:「叶わぬと知ること」の共有記憶
・10回:???+【天使標本:白砂】の効果強化
◆標本効果
/「待ち続けること、信じ続けること。それは、私にとっての幸福です」
セッション中常時発動。対象に「献身的な感情」を向けている場合のみ、
攻撃回数決定ダイスを覗く出目/期待値への補正[±8]を対象へ付与することができる。
また、その対象に対する「支援」を、対象1人につき一回、
使用回数と手番を消費せずに使用できる。
-----
幻想が現実と交わるその場所、標本店「クラウストルム」で売られていた天使の標本。
透き通る硝子の箱の中に、銀を散らした雪のような純白の羽が納められており、
札には「白砂(はくさ)」と名が添えられていた。
このすがたでも、かれらの意識はそこに在るという。
何かしらの魔力供給があれば、本来の姿のかれらが此処へ降り立つこともできるそうだ。