天使標本:アダム
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参考画像
・男性体(外見年齢不明)
・性質:「報われぬ思い」「愛を掻き抱く」
痛んで乾ききった、まばらに生える髪の色は、劣化し色の抜けた灰色。
顔の部分にはぽっかりと穴が空いており、それを覗けば、
こちらを飲みこむような闇が揺蕩うのを見ることだろう。
朽ちた樹の枝のように痩せこけた両腕は、
胸を掻き抱くように交差し、固い鎖で縛られている。
身体中に包帯がまかれ、その間にいくつもの痣や傷が見える。
背には燃やされた痕の残る千切れた羽が、片翼だけ生えている。
その姿は愛と幸福を奪われ、満たされぬ心のまま苦しみ悶える罪人のよう。
棺の中は、赤いザクロの花で埋められている。
【使命】:「僕と、ずっといっしょに、居て」
"主"となった貴方から、人の手に堕ちた天使へ与えられたもの。
贖えぬ罪を抱き、己を赦さぬ者として、共に。それが、……"使命"だと、そう。
セッション1回につき、1度。
この【使命】に適すると判断できるRPを行った場面の記憶を保持する。
この記憶は、標本と貴方のあいだで共有され、
目標回数を満たしたセッションの終わりに、
【
共有記憶】を報酬として得ることができる。目標回数と報酬は以下の通り。
・1回:「癒えぬ傷」の共有記憶
・3回:「報われぬ愛」の共有記憶
・5回:「罪の告白」の共有記憶
・10回:???+【天使標本:アダム】の効果強化
◆標本効果
/「こノ罪が消エぬト、云うならバ。其レこそが、私ノ、望み」
セッション中1度。貴方が"赦されない"と感じた他者の行動について、
判定を強制的に失敗させるか、その行動1回へ付与されるすべての有利効果を消去する。
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幻想が現実と交わるその場所、標本店「クラウストルム」で売られていた天使の標本。
透き通る硝子の箱の中に、朽ち果てた樹と葉のように痛んだ、
色の抜けた灰色の羽が一枚、納められている。
札には「Adam(アダム)」と名が添えられている。
このすがたでも、かれの意識はそこに在るという。
何かしらの魔力供給があれば、本来の姿のかれが此処へ降り立つこともできるそうだ。