水中恋歌





 重なり合った唇はひどく熱いのに、角度が変わるたびに触れる鼻先はヒヤリと冷たい。濡れた舌同士が絡み合って呼吸を奪う。水中でもがくような錯覚に陥って、必死に広い背中にしがみつく。
 余裕の笑みを見せた音が、言葉の代わりに唇を何度も何度も啄んできて。その響く水音がまるで、息継ぎするのを忘れたイルカの鳴き声のように聞こえて。
 
 このまま私だけ溺れてしまいたくなくて、彼を真似して想いを唇から奏でてみせた。






あとがき:

ツイで流行のSS名刺メーカーさんを
使いたくて書いた三点でした。
このお話は、使用した水中の画像を見て
突発的に書いたお話でした。

イルカなんてよく思いついたなぁなんて
自分でもビックリ。

キス銀妙。余裕あるように見せかけて
銀さんも必死だといいな。
お妙さんかわいい^^




2018.01.17





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