靡くそれごと抱いて






赤いスカーフが目の前で揺れる。差し出された包みを受け取ろうと手を伸ばす。

「義理?」

滑り落ちた言葉に彼女の肩が跳ねた。

「…どっちだと先生は嬉しい?」

受け取ったはずの包みから手を離さないままの彼女の瞳は揺らいでいて。

「お前のを待ってたっつったら信じる?」

返事を待たずに引き寄せた。




ハッピーバレンタインデイ!
3Z 銀八→→→←妙



2017.04.17





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