宮→高 | ナノ

★宮高メモ

昔から中途半端なことが嫌いだった。やるかやらないか、イエスかノーか、○か×か、白か黒かのはっきりしたものがすっきりする。出来ると思いますだとか、まあまあだとか、三角だとか、曖昧なものは性に合わなくて苛立ってしょうがない。周りの雰囲気だとかどうしようもない状況のときは妥協も譲歩もするけれど、極力自分の意見は主張したいし堂々としていたい。そのせいで他人と衝突することもしばしばあったがそんな自分の性格は好きだった。
中途半端なことは嫌い。それなのにこのところ、ひどく輪郭があやふやなことをしている。考え無しに、愛の真似事をしている。好きかと聞かれたら好きと答えるけれど、俺のものだと絶対離さないと言えるほどの情熱はない。内緒で気持ちいいことをするだけの、いわゆるセフレかと言われるとそうじゃないと反論したくなる。
自分というものがうまく掴めなくなることをしている。高尾とキスをするのは気持ちいい、気持ちいいから好きだけれど、高尾といるときの自分はいちばんに嫌いだ。





セフレ以上恋人未満でもだもだしている先輩後輩の宮高を書きたい。


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