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エロ表現あり注意


あの日以来、僕と沢田は非常にうまくいっている。
彼は相変わらず照れ屋で何かにつけてすぐロボットになるが、人目を逃れることさえ気を配ってやれば、案外素直に応じることが分かってきた。
しかも彼自身気付いているのかいないのか、最近の性感帯の進化は著しく、目を見張るものがある。
特に乳首の開発に関しては非常に目覚しい。
ちょっと弄ってやっただけでもすぐに腰に来てしまうらしく、潤んだ瞳で僕を見つめ、自身を僕のものに擦り付け始めるのだ。
本当に、以前の彼からは考えられない。
僕が意地悪をして離してしまえば、ねだる様に腰を振り、蜜を零しながら完全に天を向いたモノをゆらゆらと揺らす。
目の前でそんな媚態を見せられれば僕だって我慢ができる筈もなく、思い切り腰を打ち付けてしまうことも度々だ。
以前はそれが苦しいと訴えていたが、今ではそんな行為にさえも感じきった表情を見せている。
そろそろ僕のほうも、もう一歩先の調教を進めていかなくてはならない頃かも知れない。

僕が沢田の開拓計画を考えていると、執務机の上にあった携帯が校歌を流し始めた。
風紀委員のからだ。
今日は仕事の都合で沢田を先に帰らせたので、風紀委員の一人を護衛としてつけていた。(もちろん極秘に)
もし彼が帰宅途中で他人と接触したり、話でもするような事があれば、僕に報告をすることになっている。
「はい」
電話が繋がった途端に、上擦った男の声。
電話口から聞こえてくるそのびくびくとした口調の報告に、僕の眉間の皺はだんだんと深くなっていった。


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