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エロ表現あり注意


俺が派手に泣いてしまった後、ヒバリさんはずっと「好き」って囁きながら俺を抱きしめてくれていた。
その後いつの間にかえっちに流れ込んだけど、この前みたいな冷えた感情は襲っては来なかった。
自分でも気付かなかったけど、俺ヒバリさんの気持ち聞いてなかったことに結構こだわってたのかな。
このとことん我が道を行っている人が俺と付き合ってくれて、皆の前で結婚宣言までしてくれたのに、やっぱりどこかで「まさか」とか「何で」とかって気持ちが燻っていた。
・・・ほんとはチラッと考えたりはしたんだ。
もしかして、ヒバリさんも俺のこと少しくらいは好きだったりするんじゃないかって。
でもその度に、まさかねって打ち消してた。
だって・・・俺だし。

えへへ。
・・・ひばりさん・・・「好き」だって。


「何笑ってるの?」
・・・あ、見られた。
俺は嬉しさを隠さないまま、大好きな人に「何でも」と言って微笑んだ。
ヒバリさんもふっと微笑んで抱きしめる力を強くした。
今俺達は応接室のソファーですっぽんぽんのまま(あ、ヒバリさんはワイシャツだけは着てた)抱き合っていて・・・
その・・・実は、下、が繋がったままだったり、する。
えっちの後もヒバリさんは俺を離さずにいてくれて・・・ついでに、すっかり萎えたものも抜かずにそのままなのだ。
でも、ずっとこうしていて少しヒバリさんの気持ちが判った気がする。
挿れたままで居たいって言っていたけど、こうしているとヒバリさんがすごく身近に感じられて、幸せな気分になれた。
一番奥のところで、好きな人と繋がっているんだって、実感できる。

「ねえ・・・沢田?」
抱きしめたまま俺の髪を撫で続けていたヒバリさんが、不意に頭をずらし俺の顔を覗き込んできた。
「聞きたいことがあるんだけど」
「何ですか?」
ヒバリさんはらしくなく少し躊躇った様子を見せたが、すぐに口を開いた。
「初めてした時、君・・・やっぱり、痛かったの?」
予想外な質問に思わず目を丸くした。
もしかして、心配してくれてる・・・?
胸の中がじんわりと暖かくなって思わず抱きつきたくなった。けど心配そうな顔が目に入ったから、とりあえずちゃんと答えなきゃと思い言葉を捜す。
「ええと・・・痛くはなかったけど、苦しかったのと、何か違うものが入ってくるような感じがしました」
「違うものって?」
えーとえーと・・・あの時何が浮かんだんだっけ・・・。
俺は少しの間考えてからあっと思い出して顔を上げた。
「思い出した!」
「何?」
「どかんが入って来たのかと思いました!」

「・・・・・・」

ヒバリさんは吃驚したように眼を見開いて俺の顔をまじまじと見てたかと思うと、ふいっとあさっての方向を向いてしまった。
あれ・・・俺、なんかヘンなこと言ったかな・・・?

・・・ていうか、
なんかヒバリさんの、また大きくなってきてる気がするんですけど・・・。


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