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エロ表現あり注意
女性の視点で見ると、ヒバリさんが結構無神経だと思われるかも知れません。



挿れて仕事は無理だった。


怯えているような沢田の視線に、「朝から挿入したまま仕事」計画を切り出すことが出来ず放課後になってしまったが、ようやく了承させることが出来た。
(沢田は「お願い」に弱いようだ。僕だけならいいが、他の輩にもそうであるならかなり問題だ)
執務用の椅子に腰を下ろし、腰から膝辺りまでをさらけ出した沢田を膝の上に乗せゆっくりとその腰を沈める。
極力痛くないようにと流し込んだジェルや丹念な愛撫のおかげか挿入はスムーズだった。
が、彼のたまらない締め付けに仕事どころではなくなり、そのまま膝の上で激しく突き上げ、次に机にうつ伏せにして沢田のものを擦りながら抽挿を繰り返し、最後に反転させて机の上に仰向けにして寝かせ、沢田が喘ぐのを正面から堪能しながら果てた。
恐らく彼は三回くらいは出していたのではないかと思う。もうぐちゃぐちゃになりすぎて分からないが。
そこでようやく(僕が)落ち着いたので再度膝に乗せて仕事を始めようとしたが、その頃には沢田の体はどこもかしこもぐにゃぐにゃで坐ることさえままならなかった。
そのため膝抱っこは諦め、仕方なくソファーに寝かせ休ませることにした。

全く、動いているのは僕なのに、どうしてこの子はこんなにぐったりしているんだ?


結局その後暫くたっても沢田は起き上がることが出来なかったため、仕事も中途半端に、沢田を抱えて彼の家まで送ってやった。
腕の中の彼はずっと、僕のシャツに顔を埋めるようにして硬くなっていた。
そんなに激しすぎただろうか。
確かに手加減できなかったという自覚があるため、だんだんと心配になってきた。
沢田を抱えたまま二階の屋根に飛び移りそこから部屋に入った。彼をベッドに下ろし「大丈夫?」と声をかけると、一瞬びくんと肩を震わせ小さく頷いた。
残っている仕事は気になったが彼を独りにする気になれず、「待ってて」と声をかけて一度窓の外に出、携帯で草壁に指示を出して部屋に戻ると、ベッドからは小さな寝息が聞こえて来ていた。
その安定したリズムにいくらか安心し、髪を撫でお休みのキスをしようとしてはっと気付いた。

沢田の睫毛には、うっすらと光るものがあった。


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