草壁さんへ


突然のお手紙ですみません。
でも、草壁さんには絶対ちゃんとお礼を言わなきゃって思ってて、でもなかなかゆっくり話せる機会がなかったので、手紙にしました。

草壁さんには本当に感謝しています。
草壁さんがあの日誌を俺に見せてくれなかったら、もしかしたらこの先ずっと、ヒバリさんと話をすることさえ出来なかったかもしれないです。
あのヒバリさんに黙って持ち出すなんて、よほどの勇気が必要だったと思います。
だから・・・本当に、ありがとうございました。

あの後ヒバリさんは、俺の誕生日の日に用意してくれていた指輪を出して、左手の薬指にはめてくれました。
ちょっぴり緩かったのを見て「サイズすぐ直してくるから」と言われたけど、中指にはめ直したらぴったりだったので、「これで大丈夫です」って言ったら、微妙な顔をされました。何でだろう?

ヒバリさんは物凄く優しくて、いえ、今までもずっと優しかったんだけど、今までよりもっとぎゅうってしてくれるし・・・キス、も、いっぱいしてくれるし、放課後応接室に行くとずっと膝の上だし、なんかもう、めいっぱい甘やかされてるって感じなんです。恥ずかしいけど、愛されてるって感じがして凄く嬉しい・・・。

でも、ああいうことしないってお願いは受け入れてもらえませんでした。
我慢しすぎてひどいことしちゃうのはもう嫌なんだって・・・。それも、俺のためを思ってってことなんですよね?
だけど、最後まではしないって約束してくれました!(最後ってなんだろう・・・?)

ヒバリさんは舐めるのがすごく好きらしいです。
アイスクリームとかも好きですかって聞いたら、変な顔して、君だけだよって言われました。自分でも腕とか舐めてみたけど、しょっぱいだけだった。ヒバリさんってこういう味が好きなのかなあ?

それで、その・・・今、ちょっと困ってることがあるんです。
ヒバリさんって本当に舐めるの好きみたいで、ありとあらゆるところを舐めたがるんです。
わきの下とかおへそとかはまだいいんですけど(くすぐったくて我慢できないときもあるけど)、だけどその・・・アレ、とか、あとお尻の穴まで舐めるし。「汚いから止めて」って言うのに「大丈夫」って言って止めてくれなくて・・・。

それだけでも俺にとっては十分困ることだったんですけど、最近、三日前くらいから、その・・・。

あれは、絶対わざとだと思うんです!
相変わらずいろんなとこ舐め回すのに、アレだけ最後の最後まで舐めてくれないんです!
こっちが頭真っ白になって息もできなくなる頃になって、ようやく舐められるから、もう何がなんだか分からなくってすぐに出ちゃうし(しかも嫌だって言ってるのに必ず口の中!)、意識がはっきりしてきた頃には、ヒバリさん自分のはすっかり終わらせてて身支度まで済ませてる時まであるし!

こんなのが続いたら、そのうち俺、ヒバリさんに恥ずかしいお願いをしちゃいそうで怖いんです・・・。

ねえ、俺どうしたらいいんでしょう!

教えてください、草壁さん!


11月4日  沢田綱吉    
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -