肉塊になった君へ

　

はじめに

夜が迎えに来る前に

不完全な僕らの微睡
歪んだ湖で泳ごうか
凍える前に冬眠させて
誰かの願いが叶うまで

渦巻く呪いに逃げ込んだ

構わないで
ああ、だめだ、全部だめ
過去を食い破ってくれよ
聖者などいるものか
漆黒の獣は夜に笑う
さらわれた明星
凶暴な渇きと共に
ぬかるみに沈んでいく
夜明けに溺れる月のように
裸足のままでいたいのに
すべて偽りのマリア
主よ、その潤んだ唇に
悪鬼が通る
聖域に銃口を向ける時
星を孕む
同じ青をみてたのに
首輪をつけた野良猫
彼らを強くするもの
僕の心を掬いあげてよ
たまには泣きたい夜がある
肉塊になった君へ
あとがき

その後　番外編

檻の中に招き入れて*
欠けた牙で威嚇して
欠けた牙で威嚇して2
欠けた牙で威嚇して3
欠けた牙で威嚇して4

※IFなので注意

僕の祈りが届きますように
貴方が残した残骸です

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お題: サンタナインの街角で様からお借りしています