「ねえサー」
「何だ」


サーは何時でも私の話に耳を傾けてくれる。

仕事で忙しい時でも、
ゆっくり寛いでいる時でも、
私が話し掛けたらあなたは必ず返事をしてくれるの。
ああ、愛されてるんだな、って思えて凄く幸せな気持ちになれるの。体の真ん中がぽかぽか温かくなって、きゅうっと締め付けられるような感覚はとても甘く私の脳髄を刺激する。

私はあまり任務に出してもらえなくて、どうして私はみんなのように任務に出させてくれないの?私もサーの力になりたいの。と言ったらお前は傍にいれば良いって、貴方はそう言ってくれたわね。



自信満々で傲慢。
でもちょっぴり甘さを含んだその言葉だけで、じゃあ良いや。ってなっちゃう私を単純だと貴方は笑ったわ。


だって仕方ないでしょう?
私はサーが大好きで、誰よりも愛しているの。
重い女だなんて思われたくないから言わないけれど、私は何時だってサーの1番でありたいの。
無理な事位分かってる、貴方には野望があるものね。でもね、恋する女の子なんて皆そんなものなのよ?
恋って本当にちょっとしたことで舞い上がって、ちょっとしたことで酷く落ち込む、単純だけど難しい生き物に変えてしまう恐ろしい魔法なの。



「ねえ、サー」
「だから何だ」


あ、やっとこっち向いてくれた。
貴方の視界に私が入ることが嬉しくて、飛び付くようにサーの胸へ飛び込んで甘えてみる。
煙草の煙たい臭いと、彼の愛用する香水の香り、そしてサーの匂い。

ああ、何て幸せなのかしら。ぎゅうときつく抱き着けば、彼の逞しい腕が回ってきて抱きしめ返してくれる。



「今日はやけに甘えたじゃねえか」
「そんな事ないわ…本当は何時でもサーと一緒にいたい。ずっと抱きしめて、キスして、愛して欲しいのよ」

「クハハ、そうかよ」


なら今日はお前の要望通りにしてやるか。
なんて言う貴方は本当にずるい人。

どこまで私を溺れさせる気なのかしら!



可愛い依存症


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