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鉢屋三郎。



その名前を聞くだけで悪寒がする。

そいつはこの学校では知らない奴はいなくて、成績は優秀運動も出来るし顔も良いともっぱら評判なのだ。
だが、奴はとんでもないプレイボーイで夜な夜な違う女子と遊んでいる。
何で遊んでるかって?察せ。

そんな鉢屋三郎に今私は捕まっていた。





「なあ、俺と今夜どう?」
「いやだって言ってるじゃないですか」
「つれないなあ。いいじゃないか少しくらい」




少しじゃねえよ少しじゃ!!!
私まだ処女なんだよ!!!いやだよ処女をこんな奴に捧げるとか!死んでもせんわ!!!




「俺みたいにモテてる奴とヤれるなんてそうそうないよ?誘ってるんだよ?」




ぷつん




「は?何?モテるからって何?顔だけでモテてるんじゃ本当にモテてるって言わねーんだよ中身が良くなきゃ意味ねーだろ阿呆か胎児からやり直してこい胎児から!それと!てめえプレイボーイすぎんだよ遊ぶのに文句は言わねえが女子泣かすんじゃねえぞゴルァ!?私の友人一人でも泣かしたらてめえの金玉つぶすからな!!?」





堪忍袋の緒が切れた結果がこれだよ!!!





「…っ、なんだアイツ…惚れた…」



掘れなかったけど…。










その後、鉢屋に付きまとわれる様になるのを私は考えもしなかった。
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