「うわあー煉獄さん、えっち!」
「!?」
「私がさきに浸かっていた秘湯に、ちゃっかり入り込んでくるなんてー」
「す、すまない、君が入っているとは知らなかった!」
「山の中だからって、大胆に攻めすぎです!」
「誓って何も見ていない、悪かった、俺は出るので君は、」
「とか言って離れるふりをして、どこかから私の裸を覗き見するんでしょ!」
「馬鹿な、そんなことは絶対に、」
「そうはさせないのでここに居てもらいます!」
「ぐっ…!」
「わはは!」
「名前!い!言ってはなんだが、当たっている!」
「なにがですか!」
「その、…………肌が!」
「ぷっ…笑っちゃいますね!」

煉獄さんは顔を真っ赤にして、今にものぼせ上ってふらりと倒れてしまいそうなふうでいる。とっても揶揄いがいのある人である。逞しい腕にぎゅうっと抱きついた。勿論、この湯に後から入ってきたのはわたしだ。



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