「煉獄の顔って整形?」
「急に何を言う」
「目頭切開は?」
「してない」
「鼻筋とかおでこになにか入れてる?」
「いれてない」
「二重は?」
「だから、弄っていないぞ。失礼だな君は」
「すごい。生まれたままの顔で、こんなきれいなんだ」

俺の瞳を覗き込む名前も、美しい顔をしていた。俺の顔を近くで眺めるということは彼女の顔が近付くのでもあるという当たり前のことを、目の前の名前は分かっていないようだった。顔を僅かに前に出せば、彼女と簡単に口付けが出来る。


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