【拍手御礼文!(神ナカ)】




土曜日の昼過ぎ。
昨日も学校帰りにこの家に来て、いつものように飯を食ってここで眠った。
このところ、週末はこうして過ごすことが多いような気がする。いつの間にか習慣のようになっていたため、意識はしていなかったのだが。


「おいメガネ」
「なんだ派手グラサン」


ベッドの端に腰掛けながらギターを弄くり回していると、背後で寝そべっている男から声をかけられた。
そういえば何となくお互い名前を呼ぶこともせず、お前だのあんただのメガネだのグラサンだの。自分も相手も名前を知らないわけではないのに、どこか照れ臭くて呼ぶチャンスが無い。
向こうもせいぜいあだ名を呼ぶくらいなので、もしかしたら同じことを考えているのかも知れないと思い、振り向いてその目を見た。


「好き」


目が合った瞬間に、屈託の無い笑顔でただ二音。
名前を呼ぶ、なんてこと以上に口にしづらいことをこれ以上無いくらいに簡単にやってみせやがる。何故だか非常に悔しくなって、左手で奴の頬を思いっきり抓ってやった。


「いっひぇ!何しやがる!」


なんだか熱くなっているようだが、再びギターに向き直って無視。
納得いかなそうに喚き散らす声をBGMにしながら、ほのぼのと穏やかにギターの練習でも再開することにした。






***

拍手ありがとうございました!


お返事は日記にて。
返信不要の場合は文頭に×をおつけください。













「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -