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陰陽師

陰陽道に基づき,卜筮,天文,暦数をつかさどり,吉凶災福を察知し,その対処のための呪術作法を行い,疾病治療などに技術的知識をもったもの


かの安倍晴明の一族の土御門家は現代まで繁栄しているものの、陰陽師としての力を有している者は数少ない


安倍晴明が亡き者になってから妖は徐々に人々の生活に侵食しつつあった
大きな支えを失った陰陽師達は妖から人々を守るべく一つの組織を作った


稲荷崎大社を社とし、その地下に蔓延る神力を糧として陰陽師として妖と戦うための学舎


組織名を[稲荷]と言う


その稲荷の巫女、二匹の妖狐を従え二度にわたり百鬼夜行の魔の手から人々を救った
自らの生命と引き換えに平穏をもたらしたその巫女に人々は敬愛を込めて一つの名をつける



その名も



[妖狐の巫女]









「「七歌なん見てんの?」」


並んでいる文字を眺めていた私の背中にのしかかる重み
重なったような声に振り返り、仲の良い双子に向かって微笑んだ


「ふふ、秘密」







〜完〜





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