(テスト勉強)


テスト一週間前に入って3日目。
今は紫原くんの部屋で一緒に勉強をしていた。
何気に私より頭の良い紫原くんを教えてもらっている。
が、どうも集中ができない。
今、練習問題を解いているけど…。

「早く解いてよ〜」
『わ、わかってるっ!』

さっきからずっと問題を解いて答えを書いているところを見ている。
そんなに見られたら緊張して解けないよっ。
それに近いっ!!

『紫原くんは勉強しないの?』
「なまえちんのそれが終わったらする〜」
『う〜〜…』

困ったもんだ。
こんなんなら自分の部屋に戻ってやった方が良かったかも…。
でも紫原くん。
意外に教えるのが上手なんだよね。

「何か飲み物取ってくるね〜」
『うん』
「何かいる〜?」
『紫原くんと同じのでいいよ』
「ん〜。分かったぁ」

そう言って紫原くんは一度、部屋を出た。
よし、今のうちにやろ!
紫原くんがいなくなって問題を解いた。
紫原くんが教えてくれたおかげかそれとも、いなくなったせいかは分からないけど、すらすらと解けた。
全問終わったところで紫原くんが戻ってきた。

「できたの〜?」
『うん!』

紫原くんはコップなどが乗っているお盆を机に置いたあと、私が解いた答えを見ていた。
全部見た後ニコッと笑って私の頭の上に手を置いた。

「全問正解。なまえちんって飲み込み早いねー」
『ありがとっ!』

紫原くんは私の頭の上に手を置いた後、優しく笑った。
こんな顔を見られるなら一緒にテスト勉強するのも悪くないと思ったなまえだった。


end


(じゃー、次何するー?)
(〜〜っ。もう集中できません!)

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