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↓お礼文:黒バス連載「宮地くんと双子の片割れ」より



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志望校の大学に合格し、留年なんて危うさは全くなく私と宮地くんは高校を卒業して数ヶ月前に私も宮地くんも無事に入学を終えた。
目出度く恋人になった私たちに立ちはだかったのは志望校がバラバラという現実だった。
その上、頭のいい宮地くんの志望校は私の双子の姉の志望校でもあった。
不安要素でしかなかったそれは意外とすんなりなくなった。
何故かと言うと宮地くんが私のお母さんに公認の彼氏になったからだ。
ちなみに宮地くんの発案だったりする。
今は2人とも午後の講義がない日が奇跡的に被ったのでまったりと…は行かないが2人で宮地くんのバイトの時間が来るまでティータイムです。
大学に入学する前に宮地くんは自立のために1人暮らしを始めた。
結局、私も半分そこで生活しているようなものである。
私の私物も段々増えてきたなぁと思いながら、宮地くんの膝の間でマグカップに入ったコーヒーを口に含んだ。
そんな私を膝の間に座らせている宮地くんも色違いのマグカップに口をつけていた。
反対の手はちゃっかり私のお腹に回っている。

「今日泊まってくのか?」
『んー…。バイト何時まで?』
「日付が変わるぐらいだな」
『どうしよう…。明日の朝ゆっくりだから泊まってもいい?』
「あぁ」
『ありがとう。じゃあ晩ご飯作って待ってるね』
「なるべく早く帰るようにする。あ…冷蔵庫何も入ってねーわ」
『じゃあ宮地くんと一緒に出て買い物するね』
「わりぃな…。今日の分ぐらいだけでいいからな。重くなるしよ」
『うん』

何だかここ最近でぐっと距離が縮まったような気がする。
まぁ付き合う前から付き合っているなんて噂も立つぐらいの関係に見えたみたいだし、元々普通の異性同士よりかは距離は近かったのだろうが。

『そういえば大坪くんたちから連絡来たけど、宮地くんも来た?』
「あぁ。大学も慣れた時期だろうから久々に会おうって連絡が来てた」
『4人揃うのは久しぶりだね。それこそ卒業以来かな?』
「そうだな。…つーかよ」
『ん?』
「その"宮地くん"っての止めろよ」
『えー…』
「仕方ねぇ。宮地くんって呼んだら無視だな」
『ちょっ…!それ酷い!』
「そうでもしねーとずっとそのままだろうが」
『そ、そんなことないもん!』
「ふ〜ん?」

本当か?とでも言いたげな顔に私は言葉を詰まらせることしかできなかった。
なんというかお見通しというワケですか…。

『え〜っと…。宮地くん?』
「………」

え、嘘…。
もうさっき言った事実行してるの!?
つーんって感じで顔背けてるし、黙ってコーヒー啜らないでよ!

『み…。…き、清志くん…』
「はぁ…名前呼ぶだけでそれか」
『だって!3年間ずっと"宮地くん"だったんだもん!』
「いつになったらすぐに返事できるようになるんだろうな?オレのスルースキルが上がりそうじゃね?」
『もうー!宮地くんのバカ…』
「………」
『……清志、くん…。今日の晩ご飯は何がいいでしょうか』
「肉系」
『了解しました』

片言の私を見て宮地くんはプッと笑った。
プッ、じゃないよ!
本当に宮地くんはひどいんだから…!


(本当は"くん"もいらねーけど)
(それは無理です!諦めてください!)


よければ感想・コメントよろしくお願いします。


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