目を覚ますと、神将達がいた。
あれ、前にもなかったっけこんなパターン。デジャヴュ?
そして皆さんどことなく怒っているような気がするんですけど気のせいだよね。うん。誰か気のせいだと言って、お願い。

とりあえず上半身だけをゆっくり起こしてみる。



「咲夜。」

「はい、なんでしょうかっ!」



うう、怖いよう。もの凄く怖いよう。なにこれ半端じゃないくらい威圧感があるんだけど。
口元笑っているのに目が笑ってないってこういうことを言うんだね。…怖いよ!



「どうしてあんなことをしたんです?」



黒いオーラを撒き散らしながら尋ねてきた太裳に反射的に視線をあらぬ方向へ向ける。



「いや、えと…。あ、あのままじゃ風音危ないなー、と思って…、」

「ならば少しは配分を考えたらどうだ。」



間髪いれずに青龍が切り返してくる。
ま、まま、マジギレ!?怖い、怖いよぉぉぉ!
命の危機をびしびしと感じるんですけど!?



「そのせいで数日間もの間意識がなかったのよ?」

「えっ、そんなに?」



眉間に皺をよせそうなくらいのしかめっ面で天后が言ったことに私は目を見開いた。
せいぜい一日くらいだと思ってたのになあ。おかしいなあ。



「まだ安静にしておいて下さい。」



太裳にとん、と額を押されて寝床へ逆戻り。
有無を言わさない迫力がある。
これは逆らわないほうがいい。
永遠に眠らされそうだ。
大人しく横になっておく。

それから本調子に戻るまで、私は安倍邸から出させてもらえなかった。


ひ、ひどい…!



 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
過保護の始まりである。




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