あ、どうもこんにちわ!
私の名前はなまえです。
イタリアンマフィアで最強と謳われているボンゴレファミリーの、暗殺部隊ヴァリアー幹部が使用している屋敷にて、現在メイドとして住み込みで働かせて頂いてます!

捨て子だった私を、ボンゴレ9代目が保護してくださり親同然で育ててくれ、今では立派にヴァリアーのお屋敷メイドとして日々を過ごしています。

マァ、ちょっと血の気の多い方々が多いので色々と大変なんですが慣れると案外楽しいですよ!

「あ、ベル様それチェックメイトです」

「げっ、マジかよ〜〜お前の脳どうなってんの?マジキモいんだけど」

「そりゃあマァ、9代目に育てて頂きましたからね。ザンザス兄様を見れば分かりますでしょう?」

「あ〜ね、納得だわ」

「納得して頂いたなら何よりです。と、いうわけで今回のチェスでの対決、私が勝った場合の報酬……忘れたとは言わせませんよ!」

「はいはい、ちょ〜〜うまいって噂の日本の高級チョコの買い物ね。めんどくさいけど約束だし?買ってくればいーんでしょ」

「きゃ〜〜!ありがとうございますベル様!」

ああ、日本の最高級チョコレート!
今から10年前、私が日本に居た頃に食べて感動したのを今でも覚えてます!あの味がずーっと忘れられなかったんですよね!

「つか、フツー暗殺任務目的で行く先の国でチョコ買ってこいって、王子も人のこといえねーけどなまえもそーとー狂ってるよねぇ」

シシッ、まぁ王子的にそこが好感持てるんだけど〜〜と言ったベル様に「あら、今更ですか?」と私はきょとんと彼を見た。

狂ってなかったらそもそも ヴァリアー こんなところ でメイドなんて長年していませんよ、と言った私に「シシッ確かに〜〜」と満足げに笑った。


「10年前はあんな平和ボケした街でボンゴレ10代目の身の回りお世話してたのに、なまえもすっかりヴァリアーに染まったね」

「そりゃあ、9代目のお願いでしたからね!今此処にいるのだって、その9代目からお願いされていますから!9代目の言うことは絶対ですよ!」

「でた〜〜なまえの9代目馬鹿っぷり、気持ちわりぃ〜〜」

「気持ち悪いとは失敬な!」

もう、ベル様とは遊びませんよ!?と言った私に「それは嫌。なまえと"遊ぶ"の楽しいもん」とシシシと笑った。10年たって立派な大人な筈なのに、相変わらず子供みたいな王子である。


「あ、今度はじゃあアレやろうよ。流行ってんじゃん、マンカラってやつ」

「良いですよ!勝ったらなにを要求するんですか?」

「シシッ、じゃー王子が勝ったら一緒にベッドで夜寝る、負けたら日本の和菓子やるよ」

「のった!」


(王子がいうのもあれだけど、なまえってマジで馬鹿だよな〜〜マ、そんなとこが好きなんだけど)(口説くのか貶すのかどっちかにしてくれません?)

<< >>


戻る


×