忘れられない面影


※途中からの『どうしても知盛が忘れられない分岐』です。





「あ…、これは、ちが…っ違う…の…っ」



涙は次から次へと溢れてくる。

苦しくて苦しくて押さえきれない想いが…

貴方への想いが――・・・


知盛…っ…どうして、どうして……っ


もっと早く気が付けなかったの…?


どうして…銀に逢ってから…、


貴方を失ってから…気付いてしまったの…っ


「うっうう…っ」

「神子様……」


銀が優しく私を抱き締めてくれる。
背中を優しく擦ってくれる。


嗚呼、貴方にはもうこの温もりはないのね…

もう貴方には、触れる事さえ出来ないのね…


知盛…知盛……っ



「知盛ぃ…っ!!!!」



今はただ、優しい銀の温もりに抱かれていたい。

貴方を失って気付くなんて、私はなんて愚かだったんだろう……


ねぇ…知盛……

聞いて…私、貴方が好きよ……

だから…だから…ね……っ

いつかきっと、貴方との未来を手に入れるわ…


だから、それまで待ってて…知盛……っ


胸の逆鱗を握り締めて、私は貴方に誓う・・・


‐知盛end‐
 


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