気になる彼奴の○○を掴め- 士郎 -
士郎夢、士郎視点。
夢主複雑設定な為
詳細はこちらやはり心を掴むのが1番良いらしい……ので、
*気になる彼奴の○○を掴め- 士郎 -*
「衛宮 士郎!悪いが、その心臓貰い受ける!!!」
「なんでさあぁぁぁぁっっ!!!!???」
名前さんがいきなり何の前触れも無く、物騒な言葉を発しながら腕を大きく振りかぶったのを目撃して、俺は咄嗟に心臓を持って行かれない様に身構え、目を瞑ってしまった。
あ、後ろへ引いた時に躓いて倒れ込んだ。
「……っっ!!…………っ…??」
ドサッと己が倒れた衝撃は感じたが、幾ら待っても心臓を穿たれる衝撃は無く、恐る恐る目を開けると…
「あ、目開けた。」
「……っ名前さん何してっ??!!」
俺の心臓目掛けて振りかぶった掌はいそいそと俺の服をたくし上げ、当の本人である名前さんは平然とした顔で、後ろへと転がった俺の上に馬乗りになっている……え…?馬乗り!!?
「え!?あ、は??!ちょちょちょっ…ちょっと、名前さんんん??!!!」
顔が熱くなる。
服をたくし上げられてるとかそーゆー事を抜きにして、名前さんに馬乗りにされてると言う事実に頬が熱くなるのだ。
「っ…え?!えっ!?あの、何して…っ!!??」
「何って……ナニ?」
「答えになってませんがっ!!!!!……っ」
そんな俺の抗議を無視して名前さんは、掌を俺の胸板に這わせる。
え、ちょ、本当に待ってくれ…こ、ここここココロの準備ってものが……っ
「名前さん…っ!!」
何度目かの抗議にて、やっと名前さんは手を止め、俺の顔を見てくれた。
一応た、助かった…のか?
「どうしたの、士郎?」
俺が顔を真っ赤にして抗議してくる理由がまったく分からないという顔で、名前さんは平然と首を傾げている。
ああ…っもうっ!なんでこの人はっ!!!?
「だ、だから、その…っな、なんでこんな事してるんですか!?」
「なんでって、私、士郎の心臓が欲しいから…」
物凄く物騒な返答が返ってきた!!!??
「や、あの、だから、なんで心臓を…??」
またもや、俺の質問の意が分からないとでも言うように名前さんは、コテンと首を傾げると、
「士郎の心臓ーーー心が欲しいから・・・」
「ーーーっ!!」
「だからこうやって士郎の心臓掴もうとしてるの」と言いながら俺の胸、基、心臓の真上へと掌をやってドクドクと脈打つ鼓動を確かめるかの様に目を閉じながら掌を這わせて来た。
「士郎の音がする…」
うっとりと満足そうな顔をして微笑んだ名前さんに心臓が跳ねた。
ああ、不味い…
名前さんに触れたい。
もっと触れて欲しい。
もっともっと俺を感じで欲しい…
「〜〜〜〜っっ」
そう思うや否や俺はもう止まれる状態では無かった。色々と思うところはあっただろうけど、俺は其処まで我慢強くは無い。寧ろ良く我慢した方だ。
名前さんに、触れたい。
「ーーーー名前…さん…っ」
名前を呼び、俺の胸元へと寄せた掌を手繰り寄せる。
名前さんに触れたい一心で、俺はーーー
「士郎…?」
「名前さん、俺ーーー」
引き寄せ至近距離で貴女に触れる。
理性は有る、だけど今はそんなモノ、既に遠い場所へ行ってしまっていた。
ーーー好きだ、好きだ…っ
俺は、どうしようも無く、貴女が好きなんだ…
名前さんの細い手首を掴み引き寄せながら、後頭部へと掌を回し、口付ける。
触れた貴女の唇は酷く甘かったーーー
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