跪いてキスをしろ


5次槍夢、マスター設定。
※エロ注意※

苦手な方、険悪されるお方は此処でお引取り下さい。
観覧後の苦情、批判、文句等は一切受け付け致しません。



*膝間付いてキスをしろ*



目の前に座る男の中心を爪先で弾く

それは触る毎に肥大し、熱を孕む

「ーーーねぇ…?」

「ん…く…っ」

「何か言う事は無いの…?」

その動きがもどかしいのか、男は動けない身体を必死に捻って逃れよう私の動きを妨害しようとするが、悲しくも其れは意味を成していなかった。

「…ますっ…や…めっ」

「言いたい事があるならハッキリ言いなさいよ」

「…っあっ!?クソッやめ…っ!!」

グリ…ッ
と、彼のモノの先端を軽く押せば、其の刺激が強過ぎたのか悲鳴に近い高い声を上げた。
今のは流石に痛かったかな…?
そうは思いはするものの、今の私はこの男の所為で非常に機嫌が悪いので、んなの知ったこっちゃ無い。寧ろもっと痛がれ、いい気味だ…。


目の前の男、【クー・フーリン】はランサーのクラスで私のサーヴァントである。

正確には『言峰 綺礼』と言う胡散臭い神父から預かった存在。
いや、″預かった″という表現は正しく無いだろう…預かったのでは無く半ば強制的に″押し付けられた″存在だ。

この時ばかりは本気で自分の運命を呪った。
何故私はこんな男を師に選んでしまったのだろう…と
何故私はこんな男と同居生活をして居るのだろう…と
きっとこの時の私は遠い目をしていた事だろう

『………話があるからと来てみれば…綺礼これは一体どういうことですか…?』

自分の師匠を名前呼び、しかも呼び捨てにするのは最初こそは気が引けたが、今ではそんなもんいちいち気になんてしていられない
この男の言動や人使いの荒さ、下衆さを見ていれば、こんな男に敬意を表すのが馬鹿らしく思えてくる。
(しかし、全てにおいて腕が良いだけに余計に腹が立つ……このクソ神父…)

『名前喜び給え、これで君は聖杯戦争に参加する権利が与えられた』

『………』

『師である私の為にも頑張ってくれ』

嫌な笑み、イヤラシイ笑みを浮かべた神父然としたこの男…顔に『その嫌がる顔、まさに愉悦(笑)』って書いてあるぞおい
正直いらねぇ…と突き返してやろうかとも思ったのだが、それをしたらばそれはそれで『愉悦』等と宣って無理にでも押し付けてくるのが目に見えていた為、有難くも無いが受け取ってやった。

しかもこの時、この男、ランサーが捨てられた仔犬の様な目で私を見詰めていた為に、つい欲が出てクラリ…ッとしてしまったのだ。
なかなかに私のタイプの男性(柄は悪いがイケメン)だったし…メンクイとか言うな。

そんなこんなで参加したくも無い聖杯戦争に参加させられ、ランサーであるクーのマスターをしていたのだが……この駄犬、ここ最近、今に至るまで何度もこの様なかなり深手の手傷を負っては血塗れで帰って来ている。
しかもどうも傷口を見たところ、同じ相手に…だそうだ。

治す此方の身にもなって欲しい…別に治癒魔法自体は難しくも無いし、魔力の減りが激しい訳でも無い。ただ私が言っているのはこの手傷の頻度の事だ。
お前どんだけ怪我すれば気が済むんだよ、良い加減、私も同じ作業の繰り返しばかりで飽きてきたぞ…?
少しは学習したらどうなんだ…?ん??


と、言う訳で只今絶賛ランサーにお仕置きタイム中です。
私がベッドサイドに腰掛け、床に座ったランサーの股間を爪先でグリグリと好きな様に、気が済むまで弄り倒してやっている。

ーーーにしても、実に良い
そっちの気は全くなかったつもりだが、この恥辱に耐えるランサーの顔は見ていて飽き無い…

そしてなんとも都合の良い事に、今ランサーは怪我と出血量の多さで魔力不足、身体を動かす事すらままならないのだとか…プラス私がそこに拘束系の魔法も掛けている為余計に動けないと来た……笑える…。
パスはちゃんと繋いでやっているし、魔力もいつも通り適量注いでやっている、それに追い付かないまでの怪我をしたのは自業自得と言うものだ。
私が文句を言われる筋合いは無いし、第一ランサーがちゃんと危険(戦闘)回避をし、もしするとなれば最大限己を守り通し、最低限度の手傷で済ませればこんな事には成らなかったのだから、自業自得という他あるまい。
もう一度言う、自業自得だ。

「く…っぅます…っ」

「………。」

言い訳をさせてもらうがコレは私の趣味では無い、あくまで、お仕置きの一環だ。私にはそんな趣味もそっちの気も全くない。

「…くっそ…っや…っ」

「………………。」

私にそっちの気は全くな…い…筈なんだけど……な、何だこいつ…っ

「…めろ…っ…っふ」

「………………………………。」

何だこいつ何だこいつ何だこいつ何だこいつ何だこいつ何だこいつ何だこいつ何だこいつ何だこいつ…etc
何だこいつ??!!!!めちゃくちゃ可愛いじゃあないか!!!快感に耐えるその姿も、悔しそうに瞳を潤ませながらも睨み付けてくる目も、熱量を感じて上気する頬も…全部全部可愛い!!
私は全くそっちの気は無かったつもりなのだが、お前を見ているとついウッカリそっちに目覚めそうになっちまうぞランサーさんよぉ!!!

「……………」

「あ…っます…た?」

「……ぅっ…」

言い知れぬ罪悪感を覚えた私はランサーの股座から脚を退け、ベットから「よっこいしょ」と立ち上がると彼の上に跨りつつ布越しの秘部にランサーのモノを当てその胡座をかいた膝に馬乗りになった。

「……っ!」

ランサーが息を呑むのが分かる。
上から自身を圧迫される感覚が苦しく、動け無いのが相当歯痒いのだろうなと思った、だがしかしそれは自業自得なので知ら無い。

「ランサー…欲しい?」

唇を寄せ、密かに上目遣いで言い寄れば、眉間にシワが寄る。
そんな分かりきった事聞くな…と言いたげな顔をされた。
ツーッと指先だけの触れるか触れないかの力で彼の胸元へと触れれば「…っ!」と息を詰める様な反応をした。
そのなんとも愛らしい反応に口の端しが自然と歪に吊り上がるのを自覚しながら微笑んだ。私も大概意地が悪い。

「ふっ…可愛いね?ランサー…」

ランサーの耳元へと吐息を掛けるように囁けば「うるせぇ…っ」と顔を赤く高揚させ、酷い快感からか瞳を潤ませながら細やかな抵抗をする……が、それが逆効果だとこの男は知らないらしい
まあ、多分私も今が逆の立場だったなら、同じ事をしていたで有ろうし、気付かないで居た事だろう…。

「ふふっ…ねぇその虚勢がいったい何時まで続くか、見ものね?」

自分でも今の自分はあのエセ神父の様なイヤラシイ笑みを浮かべているのだろうなと理解した。それでも、理解していても、この笑みは止められない、止まらないのだ。


ーーーああ、本当に、私も大概意地が悪い

嫌なところだけあの師に似てしまったなと後悔した。
そうか、これが彼らの言うーーー

「ーーー愉悦…」

なのかもしれない。



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