猛槍(犬)注意


五次槍夢、唐突台詞話です。



*猛槍(犬)注意*




ーーードンッ!!

そんな大きな音と共に影が私に覆い被さり、目の前には筋肉隆々の逞しい腕が伸ばされていた。
見上げればいつもの見慣れた彼の顔…
しかし、今日は少しばかり具合が違うようだ。


「いい加減にしねえと…噛み付くぞ…っ」


そう言うが早いか、彼は私の首筋へと文字通り、【噛み付いた】
ガリッという生々しい音が耳の直ぐ側で聴きながら、野生的な獰猛さと荒々しさを称えた鋭い瞳が私を捉えて離さなかった。

……心臓が脈を打つ…


「ーーーって、この馬鹿ランサー!!思いっきり噛みやがって!!いっっったいなああぁぁぁぁあぁぁぁっ!!!」

「ぐおわあぁぁぁぁ…っ!!??」


この後直ぐにランサーの顔面へとグーパンを見舞いしてやったのは言うまでもない。

一瞬でもランサーにドキッとしたのはきっと吊り橋効果の所為なのだろう…

こんな奴に一瞬でもドキッとしたなんて……


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