【萢流Side】

俺の同室者!
眼鏡かけてる綺麗な奴なんだ!
初めての寮生活で初めての同室者!

同室者がどんな奴か早く見たくて走って帰ってきた。
ずっと楽しみにして、部屋に入ったらいい匂いがしたんだ。

フカフカのソファに座って待ってた。

響は眼鏡かけてるからちょっと地味に見えるけど、スッゴク綺麗な顔してると思う。

自己しょーかいして響は着替えに部屋に入っていっちまってリビングに俺1人。

此の部屋は凄い。
リビングに飾ってある何枚もの写真はどれも凄く綺麗だった。
全部此処の生徒の写真だけど、吸い込まれるように目を奪われた。

あ、此れ…あの時の…。

「…ん?何で響の部屋に写真が…?」

もしかして、響もあの写真部!?
人の事をある事ない事書いてるって言う!

俺は座ってたソファから立ち上がり、響の部屋のドアノブを掴んだ。

「響ーー!」

ドアを開けた其処には、上半身裸の響がいた。

かけてた眼鏡がなくて…
凄く色っぽい…

「…あ、あ、あっ//」

どうしちまったんだよ俺!

「どうしたんだ?」

「ごごごご、ごめん!//」

バタンとドアを閉めて自分の部屋に駆け込んだ。

「…はぁ…はぁ…//」

見惚れてしまった…

あの細い体に…

「…凄く白いんだな響って…」

買nッ!!
ななな何考えてんだ俺!//
俺も響も男だろ!?//

心臓が、バクバクと煩い…。

アレ、本当にマジでどうしちまったんだよ俺…//

「……」

思い浮かぶのは響の顔…。

アレ、本当にどうしたんだ俺。
さっきから響の顔が頭から離れない…。

バクバク煩い心臓…。

此れって、もしかして…

「………俺」

響の事好きになっちまったのか…?

いやいやっ
男同士だから!

そんなの有り得ないから!

―ガチャリ

「中田くん?」

「ひひひ、響!?//」

意外にラフな格好なんだな。

あ、細い太も…

「狽チ!?//」

ヤバいヤバいヤバいヤバい!

「夕食食べるか?」

「え…あ、食べる!//」

「出来たらまた呼ぶよ」

出来たら…?

響の手作り!?//



 
【響Side】

着替え終わってからすぐ、パソを開いて入金してあるか確認する。

明日から、商品を受け渡しする日を向かえる。
リストから入金遅れがないかチェックする。

「金持ちだから入金遅れとかないだろうけど…
うん、遅れはないな」

ムービーだけは入金時にダウンロード出来るようにしてあるから受け渡しは写真だけとなる。

数が数だけに一気には出来ないのが難点と言えば難点だ。

今回の商品はSランク3枚とAランク5枚とBランク6枚。

商品受け渡し場所は写真部の部室で行われる。
部長さんに許可をもらってからは受け渡し日から数日間、部室は人で溢れて部室の外にもズラリと並ぶ列も見られたり。

「明日は1日中部室決定だね…」

部屋を出るとリビングにはモジャリンコの姿はなかった。

モジャリンコの部屋を開けて覗いてみたら何か吃ってるし。

何があったんだモジャリンコ…。←

夕食の支度を始めた。
理事長から食堂タダカードをもらったのはもらった(勝手に部屋に侵入した形跡がありリビングに置いてあった)けど冷蔵庫の中にはまだ食材が残ってるから使い切らなきゃな。





準備が終わってからモジャリンコを呼んだ。

「うまそ!//」

つかモジャリンコよ。
何故お前は顔が赤いんだ。

「…風邪でも引いたのか?」

「ちちち違うっ!//」

よく分からんが風邪じゃないならいいや。

俺が食べる量に驚くモジャリンコを無視して食べる。

「ふぅ…食ったぁ」

「すっげぇ美味かった!」

「有り難う」

「狽チあ、風呂!響風呂入ってこいよっ//」

可笑しいなぁモジャリンコ。
宇宙人節はどうした?

バタバタと部屋に入っていった。

…忙しい奴だな。





風呂から上がるとモジャリンコに上がった事を伝え、俺は明日の為に早めにベッドに入った。

朝一で部室に行って受け渡しの準備をしなきゃ…。




 

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