誰だよ!他県て言ったの!←

 
「ストップ!お前が遠慮なく言ったら精神にダメージ受けるからヤメろ!!」

「じゃあ、逃げずに仕事する事ですね」

「っ…努力する…」

楽しく話している俺たちの、周りからは

呼び捨て?!
止めてェー!汚れるー!
何あのオタクー?!

とか声が聞こえていたが、こうゆうの気にするタチでもねぇしね俺。

好きなだけ言ってろよってな感じだった。

飯を食べ終わって俺の部屋に戻ろうとした時、スゥと俺の目の前に出された足を思いっきり踏み付けた。

「っ…」

「僕に何かご用ですか?」

足を踏んだ侭、其奴を上から見下ろす。
座ってる奴は痛みに顔を歪めながら俺を睨んでいた。

例え顔が可愛いからと言って俺は手を抜く事はしない。
喧嘩売る=俺の敵だからさ。
だから此奴も俺の敵。

「いい気になるな!」

「なってませんよ?」

「兎に角!一ノ瀬会長に近付くな!」

「嫌ですよ」

「なっ」

「元々の知り合いですし」

「僕は一ノ瀬会長の親衛隊だ!!」

しつこいな此奴…。
いい加減、キレるよ?

「其れがどうかしましたか?」

「狽ヌっ、!?」

「近付くか近付かないかは僕が決めますから。第一、貴方に指図される程、僕は貴方と仲がいい関係でもないでしょ?」

「僕は許さないからなっ!」

煩せぇな………。

「別に貴方に許してもらおうとは思ってません」

「僕はお前な…」

言い終わる前に此奴の胸ぐらを掴み、無理矢理立たせる。

此処で言っておこう。
俺はしつこい奴が大嫌いだ。

あーだこーだ言っても聞かない奴は尚更…。

「自分で決めるっつってんだろ…テメーの耳は飾りか?ああ?」

「っ…こんな事して…!」

「ギャーギャー煩せぇとテメーら全員潰すぞ」

そう言って、其奴を離してやった。

「お〜、久々見たけどやっぱお前ってそっちの方がしっくりくるな」

「敵に回したくないNo.1」

「主を怒らせた奴等が悪い」

「全くだねー」

クスクス笑う生徒会役員。
シーンと静まり返った食堂を出て俺の部屋に向かった。




「どうぞ」

部屋に上がって取り敢えず茶を出そう。

珈琲(ミルクと砂糖付き)と紅茶。

「好きなの飲んで下さい」

「止めろよ其の口調…気持ち悪りぃ」

「うむ。主らしくない」

「ビシビシした感じがやっぱり闇だよー」

「俺もそう思う」

コラ、隼人!
テメー今、闇っつったな?!

「此処では闇呼び禁止だ!
夏希がバラすなって言ってたから、取り敢えず刹那かせっちゃんって呼べ!
あ、楓は主でもいいからな」

「「せっちゃん」」

声を揃えるな!
キモいっ!キモ過ぎるー!!

「すいません…刹那でお願いします…」

自分で言った筈なのに…

「せっちゃん…闇って?」

「あ、…」

そうだった…いたんだ。←

んー…泉ちゃんと恭平くんも生徒会関係者だから、いいよな。

「ん、先ずは俺が此処に来た理由から話そうか…。
俺の母親の夏希は此処の理事長の先輩ってヤツでかなり凶暴なんだ…
其の夏希に、無理矢理入れられてね。
俺って超ー馬鹿だからこんな頭いい所行くの無理って言ったんだけど、テストで赤点取っても裏でイジッてくれるらしくってさ!
で、最近オイタが過ぎてる金持ち坊っちゃん達を懲らしめる為に帝国作りに送り込まれちゃったって訳よ」

「来た理由は、分かったよ。で…闇って 何?」

「闇ってのは俺のあだ名みたいなもんだよ。
泉ちゃんと恭平くんは知らないと思うけど、『Darkness』って言う族の総長してんの俺」

其れを言ったら、泉ちゃんも恭平くんも目を見開いていた。

「えっ?!」

「知ってる『Darkness』って言ったら此の学校で知らない奴はいない…」

…え……?

「何で…?だって此処他県じゃねぇ?」

「刹那、お前ん家から此処まで何時間かかった?」

慎二…いきなり何を。

「確か、1時半…かかったような…」

「此処に来るまでグルグル回って来た感じ は?」

佳佑が言う通り、そう言えば…此処って本当山だから、入口からずっとカーブしっぱなしだった…かも。

「かなりある…」

「学園の入口から門まで、50分くらいかかるぞ?主」

「え…って事は…」

「他県な訳ないじゃん?」


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