追っかけシリーズ番外編 | ナノ






影山選手の追っかけはじめました。


はじめまして2





「えー!?!めっちゃ泣いてる!どうしよ!」
「しょーちゃんだー!!!!パパおかえりなさい!」
「おう、ただいま」

日向くんが一歩家に入って来た瞬間、飛茉は硬直して日向くんと目が合っているようだった。

「飛茉ちゃーん、はじめまして!」

日向くんがしゃがんで目を合わせて挨拶してくれているが、飛茉は固まったまま「...!」と目をまん丸に見開いて涙を目に溜めていた。

「飛茉?いっつも見てるでしょ〜?翔ちゃんだよ?」
「...」
「ほらおいで。飛雄くんおかえり」

飛茉を抱っこしたまま飛雄くんに声をかけると「パパ...」と泣きながらパパに抱っこを求めて飛雄くんはドヤ顔で日向くんを見る。

「なんだよ!その顔!」
「やっぱり飛茉はパパがいいよな?」
「しょーちゃん何して遊ぶ?飛空くんさっきね、みんなでしょーちゃん見てたよ!」
「飛空〜〜〜!!!」

日向くんは飛茉の態度に割とショックを受けたようで、飛空を抱きしめて頬をぐりぐりと寄せていた。

「とりあえずみんなでご飯食べようか?」
「なまえさんの飯!やったー!」
「ふふ、日向くん来るって聞いたから頑張っちゃった」
「あざっす!!嬉しいっす!」
「ほら飛空、翔ちゃん来たら見せるって言ってたの見せてあげたら?」

飛空と日向くんが仲良くリビングで遊んでおり、飛茉も飛雄くんにしがみついたままだが少し気になるようで日向くんの様子を伺っていた。日向くんも目が合うたびに手を振ってくれたり「飛茉ちゃん」と呼んでくれているがその度に飛雄くんによじ登る飛茉。

食事も終わり、後片付けをしていると飛茉が足元に座り込んでタブレットを見ているので声をかけようとする。

「ママ?」
「はぁい」
「いまひぃのおうちにいるの?」

そう言ってタブレットの日向くんを指さすので、我が子が愛おしくて思わず笑顔になる。

「そうだよ?飛茉が良い子だから翔ちゃん会いに来てくれたんだよ〜!こんにちはって一緒に言おっか!」
「...うん!こんにちはする」
「飛茉は良い子だね〜!」

飛茉と手を繋ぎながら日向くんのところへ行くと、日向くんが優しく「飛茉ちゃんも一緒に遊ぶ?」と声をかけてくれる。

「...こんにちは」
「!こ、こんにちは!」
「かげやまひまです」
「日向翔陽です!」

日向くんがハイタッチを求めてくれ、飛茉は少しずつ近づいて日向くんの手に手を合わせる。「おお〜〜〜!飛茉ちゃん良い子だな〜!」と日向くんが褒めてくれて少し笑顔になった飛茉だが、そのまま日向くんの膝の上に登り頬にちゅ、とキスをする。飛雄くんの顔が、怖すぎる。

「ひぃね、しょーたんしゅき...!」
「離れろ日向ボゲェ!!!!」
「え、やだ。可愛い。え?!何?!めちゃくちゃ可愛い!!!!!!俺も飛茉ちゃん好き!!!」
「ひぃちゃんよかったねぇ」
「ねー!よかったね」

その後、日向くんの膝の上から一向に動かない飛茉を飛雄くんが動かそうとしてギャン泣きされる飛雄くん。少し、いや、かなり?落ち込んでいたので今日の夜はたくさん甘やかしてあげようと思いました。




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