追っかけシリーズ番外編 | ナノ






影山選手の追っかけはじめました。


テレビ電話





「おっすー!飛空ー!元気かー?」
「しょーちゃん!!!!」
「日向くんごめんね?飛空がわがまま言って」
「いや!全然すよ!影山は?」
「ここだ」
「うお!影山と赤ちゃん...!」
「飛茉、お前がいつも見てるやつはこんなやつだぞ!そんなに格好よくないだろ?」
「影山くんいきなり失礼すぎない...?何...俺なんかした?」
「パパね!ひぃちゃんがしょーちゃんの動画ばっかり見るからスネてる!」
「なにそれやばい!面白すぎるだろ」

電話越しでゲラゲラ涙を流しながら笑ってる日向くんを見て、飛空も飛び跳ねて喜んでいる。 

「飛茉ちゃん?はじめまして〜!翔ちゃんです!」
「...!」

飛茉はいまいち理解出来てないようで飛雄くんにしがみついてスマホを指差している。その横にはさっきまで飛茉が齧り付いて見ていたタブレットも置いてありタブレットとスマホを交互に指差している。

「飛茉、いっつも動画見てるでしょ?こんにちはできる?」
「しょたん...!いっちょ!」
「そうそう、一緒だよ〜!」
「飛茉、痛ぇ...こら引っ張んな」

興奮した飛茉が飛雄くんの髪の毛を引っ張り、再び日向くんが電話越しに爆笑してる様子が窺える。

「...ひぃ...やべ、笑い死にするとこだった...!」
「しょーちゃんいつ飛空くんち遊びに来る?」
「えー!行っていいの?」
「明日?明日の明日?」
「明日はちょっとなぁ...!」
「早く来てね!」
「おー!任せろ!」
「ママぁ、しょーちゃん明日遊びに来るって!」
「翔ちゃん明日とは言ってないでしょ」
「えー!やだぁ!ママのケチ」

頬を膨らませて怒る飛空が可愛くて、その頬を両手で潰すと「やめろよ!」と怒ってくるのがさらに可愛い。飛茉はというとスマホの日向くんに必死で話しかけてるようで日向くんも頑張って返事をしてくれていた。

「しょたん!ちゅき!」
「えーーーーーーー?!何天使?!可愛くね?!なんなの!!?」
「なまえさんに似てるからな」
「何でお前がドヤ顔なんだよ!俺も飛茉ちゃん好きだぞ〜〜〜!」

飛茉がそのままスマホを覗き込みスマホを食べようとするので飛雄くんが取り上げると「やーー!!」と怒られていた。

「ミカンに見えるかもしんねぇけど、コイツは食いもんじゃねぇ」
「やー!!!しょたん!」
「見えてるだろ」
「ちゅ!!!」
「ひぃちゃんはね、しょーちゃんにちゅーしたかったの!」
「そうなのか?!」「そうなの?!」

わたしと飛雄くんの声が重なり飛茉を見ると日向くんに手を振ってもらってご機嫌で手を振って両手を叩いてるようで「あれ...?これもしかして...?日向くんの動画じゃなくて、日向くんのこと...」「それ以上言うな。絶対に言うな」と既に飛雄くんはショックを受けているようだった。




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