追っかけシリーズ番外編 | ナノ






影山選手の追っかけはじめました。


星海選手から聞いた話





「俺、なまえさんのことすげぇ好きなんすよ」
「おーい、誰か影山連れて帰れよー」
「星海さん聞いてますか?!」
「誰だよ影山にこんな飲ませたやつ!」
「なまえさんってなんで俺にこんな尽くしてくれんだってくれー尽くしてくれて」

影山がもう一杯酒を飲もうと手を伸ばしたので咄嗟に水の入ったコップを差し出すと何も疑わずにごくごくと飲み干した。

「んで、すげぇ可愛いんす」
「そうかそうかよかったなぁ。井上さーん!!!」

うわ、井上さん絶対聞こえてんのに無視しやがった...!20歳を超えて影山とは何度か酒を飲むことになったがある一定を超えると「なまえさん」と呼ぶ彼女の話しかしなくなる。普段は隠してんのかなんも言ってこねぇけどな、俺ら全員知ってんだからな。と今は会場で見かけることないなまえさんのことを考える。なまえさん、といえばまぁ俺らの中でも割と有名なファンだ。なんせあの影山のお気に入りだし、いつも一緒にいる牛島さんのファンが割と強烈なのですぐに覚えた。そういやあの子も最近いねぇな。

「そんで、なまえさんって照れた時俺にバカって言ってくるんすけどそん時の言い方がすげぇ可愛くて」
「おーそうかそうかヨカッタナー」
「一緒に住むんすけど、毎日なまえさんに会えるとかやべぇ」
「お前の今の状況がやべーよ!はいほら水もっと飲め!」
「星海さんは彼女いないんすか?」
「いねぇ」
「へー」
「お前から聞いときながら興味ねーのやめろ!」

影山の頭をぐりぐりと攻撃してやるとへにゃ、と力が抜け急に寝出した。おい、まじか。

「おい!影山!起きろ!」
「ん〜〜」
「ちょっと!井上さん!」

井上さんはチラッと俺の方を見てまた視線を逸らす。見えてんじゃねーか!聞こえてんじゃねーか!

「絶対お前のこの失態、なまえさんとやらに報告してやるからな!」

俺はそう決め、ふにゃふにゃになってる影山を写真に撮り保存をする。そして俺は彼女がいないんじゃなくて、いらねーだけだ!ほっとけ!




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