追っかけシリーズ番外編 | ナノ






影山選手の追っかけはじめました。


#影山夫婦を応援したい





隣に座ってる女子大生達が「影山選手、気になるよね〜!奥さんとめっちゃラブラブってテレビで見て好感しかない〜!」「わかる〜!」と割と大きな声で話していて、#影山夫婦を応援したい タグ常連の俺としてはナンパではなく推し夫婦の布教の為話しかける以外の選択肢はなかった。

「あの、俺も影山選手のファンなんですけど...!」
「あ、私達もです〜!今日初めて来たので良かったら色々教えてください!」

ちなみにこの時会場ではちょうど影山選手が入場してきたタイミングだったので実際に影山選手を見ながら説明していた。

「今、俺らがいるとこと丁度反対側あるじゃないですか?あそこが関係者席で」
「あ!あそこですね」
「そう、っす。んで、影山選手見てて下さい...あ!ホラ!今!」
「み、見ましたね...!」
「そうなんすよ〜!奥さんとお子さん居てる時は100%入場して1番最初に関係者席見るんですぐわかります」
「さすが...!ラブラブ夫婦...!」
「後は試合始まったら今日も影山選手のサーブからだと思うんすけど」
「はい...!」
「関係者席にファンサしてからサーブ打つんでよかったら見てて下さい」

そう伝えると女子大生二人組は手を取って「きゃ〜〜!!!愛しい!!!」とはしゃいでいた。俺も推しの布教が出来て大満足だった。そして俺の予想通り影山選手は今日も奥さんにしっかりとファンサをしてサービスエースを取っていた。格好良すぎるだろ...!推しの活躍に大興奮の俺はそのまま隣の女子大生達と盛り上がり連絡先を交換した。影山選手のおかげと言っても過言ではない。

「あの、私達影山選手のおかげで付き合うことになったのでこれからも奥様とラブラブでい続けて下さいね!」
「彼女が出来ても俺の推しは一生影山夫婦、つか影山一家なので...!」
「あ、ハイ?ありがとうございます...?あ、おめでとうございます」
「パパ〜〜〜!!!」
「あ、こら飛空...!お姉さん達が先にお話ししてるからダメだよ」

まさかの推し襲来で俺たちのテンションのメーターは振り切れていた。

「か、影山さん...!!!!!!」
「飛空くんだ!!!!!!」
「こんにちは!かげやまとあくんです!2さいです!」
「「かわいい〜〜〜!!!!!!」」

俺たちが思わず叫んでしまい、周りのファン達も飛空くんの存在に気付き影山選手に出来ていた人だかりも気づけば飛空くんに移っていた。

「とあくんはきょうパパです!」
「もー!飛空、パパの邪魔だからあっち行こうね」
「やだ!パパといる!」

飛空くんはニコニコのドヤ顔で自分の影山選手ユニフォームを自慢していて、控えめに言って天使だった。影山選手が飛空くんを抱き上げそのままサインと握手を何食わぬ顔で続け出す。俺たちはその光景が尊すぎて2人で終わった後少し泣いた。影山一家、これからも俺たちの最推しです。




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