影山選手の追っかけはじめました。 | ナノ




「莉緒ちゃん!莉緒ちゃん!写真撮ろ!!!!」
「撮ろ撮ろ!」

わたし達は今、カメイアリーナ仙台の入り口にいる。選手達がたくさん写っている写真の中に飛雄くんを見つけて同じポーズで写真を撮ってもらう。1人で撮った後インカメで2人で撮り、グッズも持てるだけたくさん買い久しぶりの飛雄くんの公式戦遠征を満喫していた。遠征は莉緒ちゃんと全国回っていた時以来だったので本当に久しぶりで2人ではしゃいでしまう。東京で試合を見るときも関係者席で大人しく観戦していることが多いので、今回は久しぶりにチケ発から頑張ってお気に入りのポジションのチケットを手に入れた。家にある飛雄くんのユニフォームのレプリカだとお腹が大きくなってきてサイズが合わなかったので、会場で買ったユニフォームに2人で着替えでまた写真を撮る。

「すでに楽しい...」
「わかる!何年ぶり?!めちゃくちゃ楽しいんだけど!」

席について、2人で顔を見合わせる。

「ここのポジションからの、隣に名前ちゃんがいてるの無理なんだけど!懐かしすぎ!」
「本当に...今日試合見れるんだ...!」
「興奮しすぎて体調崩れたらすぐ言うんだよ!」
「わ、わかった」

定刻になり会場が暗くなる。思わずわたしと莉緒ちゃんは手を握りあってしまう。

「No.11!Wakatoshi Ushijima!」

その瞬間莉緒ちゃんの口から「若利くん〜〜!!!!!!」聞こえ思わずにやけてしまう。

「No.20!Tobio Kageyama!!」

モニターに映る飛雄くんの写真がすでにかっこよすぎて頭がどうにかなりそうだった。そして飛雄くんが真っ直ぐ歩いてくる、は?かっこよすぎなのでは...。仙台のホームゲームということもあり飛雄くんのファンもたくさん来ているようで至る所から「影山ー!」と声援が聞こえわたしもにこにこしてしまう。

ジャッカルの選手達も続々と会場に姿を現し、日向くんのオレンジ頭を見つけて莉緒ちゃんに説明する。

「あの選手!あの人が日向くん、飛雄くんの元相棒なの」
「星海くんと同じくらい?!すごいねほんと」

うんうん、日向くん昔も凄かったけど今はもっと凄いんだろうな。と思いながら試合開始のアナウンスが流れ飛雄くんと日向くんが握手している姿を見て思わず涙が溢れそうになる。そう、今日の試合はわたしにとっても大切な試合になるのは間違いなかった。

飛雄くんのサーブから始まった試合はどの瞬間も目が離せない接戦で、何より飛雄くんがいつも以上に楽しそうでわたしも大興奮だった。
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