無題 2017 0206
好きなものを好きである事に理由は必ずしも必要なのだろうか 好きである理由が答えられなければその感情は全て偽物なんだろうか
何処へ行っても 『無知は絶対悪』 とでも言わんばかりに 右向け右倣えの同調圧力が介在しているように見えてしまう
好きであるからには其処には理由が存在するべきであり 答えをより多く並べられる事が必須条件 それが総意だと 違える全ては嘘偽りだと 顔の見えない有象無象が囁き続けている
見えない同調圧力 幻覚に似ている

怠惰で言葉にしなかったのではなく 言葉を選ばなかっただけ 言葉は常に万能なものではない
もし望まないタイミングで無理に言葉で具現化したなら本意とは異なる形に変わってしまう それこそ嘘偽りに他ならず 飾り立てた偽物をいくら並べたとしても冒涜にしかならない 時には沈黙も手段のひとつだ
しかしひとたび沈黙を選べば 本当に好きならば具現化できなければおかしい 具現化できないのなら存在を証明できない 証明できないのならそれは偽物だ!!! すかさず有象無象(実像の有無は不明)の波が押し寄せ息ができなくなる
偽りで汚すくらいならば表すべきではない そう判断した末の行動が罪であると背後から咎められているような気がする

声に出さなければ 目に見えなければ それは存在しない偽物なんだろうか 形がなければ存在できないような脆いものなのか 名前をつけ腐らせてしまうくらいなら形なんて



これが間違いだとは思っていない 思ってはいないけれど でもどうしても
『理由がなければ好きになってはいけない』
そう言われている気がしてならないんだよ


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