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肌を灼くバンペイユをもがれてしまい はだかのおつむが凍えて狂れそうです





次の夏こそ 太陽を丸ごと煮詰め 房房と実らせたかのようなあの花の色を目にすることのないようにと願うのに 今年もまた咲いてしまうのか あの鮮やかな凌霄花は





個は固有の水銀 交わるな 交わるな 弾け ひた弾け 似非大理石よりも遠く 取り込め 取り込め しかし交わるな おまえは個の水銀 映し出すのだ 凪を纏い その裡に
さあみせてみろ みせてみろ やがて其の礫が巌となる様





たんほぽのぽぽはもう終わり
つつじの赤も雨に流れる





蝉の声をも追い越して 君は線路へ飛び込んだ





此処は実験室 花瓶にいけた白百合 天秤にかけたリトマス紙
無影灯が照らす解剖台にて 見晒しの腸を現せ
お前の血の色は真実を指し示すか 今一度問おう お前の魂は





記憶に尾を引くテールランプ 君の忘れた燃え残し 紫煙が絡んだ腹の底 閉ざしたカーテンの内 灰皿に尚灰は降り積もる





君が食んだ綿飴の端が露と成って溶けゆくのを見て
嗚呼 僕は其れに成りたいのだ と思った





グラスの氷が溶けるまで 飾った花が朽ちるまで 僕らが言葉を失くすまで 愛が嘘へと変わるまで
(ラブとロマンスが果てるまで)





雨粒ひとひら晴れては散って





「adygmj'mG'wd@@」

きみがなんて言ったのか、僕には分からなかった

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