牡羊座

ベッドに横たわってタブレットを睨み付ける。

今日までに、と言われていた
情報収集は全く出来ていないと言って良いステータスで
シャルナークから共有されていたオンラインストレージは空っぽだった。

今日の夜までには何かしらのデータを入れないと
今回の仕事の取り分は全くナシだろう。

だけど今は夕方。

もう間に合わないと思っているし
だからこそやる気も出なかった。


シャルナークからもらっていた2ヶ月は
風のように過ぎ去っていったし
実際、私自身がどのように過ごしていたかも思い出せなかった。




私が何もしなかったおかげで
計画はまた後ろ倒しになるだろう。

もうそれでいいじゃないか。

金ならある。
あと5年は働かなくても良い。

じゃあ無理することもないし
別に旅団としての仕事ではない。



この状況を正当化する言い訳を頭の中にたくさん用意して
私は目を瞑った。


起きたらもう外は暗かった。






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