赤也くんと部室でふたりきり
「センパーイ、まだっスかー」
『もうちょっと』
「うー………まだっスか？」
『あとちょっと』
「…………ねーセンパ、」
『ああもうしつこい！』
「しっ、しつこい…」
『あのね、ちゃんと仕上げなきゃ書き直しって言って怒られるの私なんだよ！』
「そりゃ、そうっスけど…」
『けどじゃありません！ まあ別に、適当に終わらせて帰って、明日弦一郎に赤也くんが怒られてくれるんならいいよ？』
「うっ！ それはカンベンしてください！」
『でしょ。だから大人しく待っててね。あとちょっとだから』
「ハイ。………ね、先輩」
『なあに』
「大人しく待ってるんで、後ろからぎゅってしててもいいっスか」
『…はぁ。仕方ないなあ。いいよ』
「っしゃ！ じゃあ遠慮なく！」
『うぐっ、く、苦しい…！』
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