雨藤　-うとう-
常にツナギ服を着ている少年。俗に言う不良少年。
雨の日に倒れていたところを藤沢に助けられて以来、彼の部屋に居着いている。
「雨藤」というのは実は偽名で、藤沢に名前を聞かれた際に適当に名乗った。
本名は不明。
定時制の高校に通っているが、ほとんど通学していない様子。
藤沢に注意されて禁煙中。口が寂しいとの理由で棒付きキャンディーをよく咥えている。
酒は黙認されており、ビールや酎ハイをたまに飲んでいる。
長い前髪が邪魔だからと、頭上でまとめている。
茶髪。

藤沢　-ふじさわ-
大学院生。専攻は日本文学（古典）
長身の優男、という言葉がよく似合う男。
二階建てのアパートの一室に住んでいる。
部屋に居着いている雨藤に対して「賑やかになった」と笑って言うくらいには心が広い。
（雨藤曰く「人が良すぎる」）
塾講師のバイトをしている。
最近は、お兄さんというよりもお母さんみたいになってきている。

教授　-きょうじゅ-
藤沢のゼミの教授。
ゼミ生の面倒はほとんど見ないため他学生には不評でゼミ生は藤沢一人。
古典文学を読んでは「現地見たい！」と言ってすぐに旅行してしまう人。
年齢は50代。研究ばかりしてきたため婚期を逃した独身。
そのことを言うと少し落ち込む。（「反省はしていないが後悔はしている」らしい）
酒と煙草が大好きだが、藤沢に窘められて減らしている。
雨藤のことは息子のように思っているらしく、彼の様子を見守っている。
だんだんと藤沢の部屋に遊びに行く頻度が増えている。

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