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ジャックランタンの光が怪しく光るパーティー会場。
様々な仮装で賑わう中、大統領の警護にあたるレオンはバルコニーで目を光らせていた。皆仮装していて紛らわしい今日、より不審人物に気を付けなければいけない。
不意に彼に、短いジャケットにタイトなスカートを履いた人物が近付いてきて警戒した視線を向けたが、すぐにその緊張は解かれた。

「レオン、お疲れ様」

彼女の頭には角のカチューシャ、背中にはコウモリに似た小さな翼…ご丁寧に尻尾まで付いている。
…デビルの仮装か?

相手が微笑んだ為、レオンは少し肩をすくめて声を掛けた。

「今日は清楚なレイナじゃなくってセクシーな小悪魔なんだな。最初、キミだと気付かなかったよ」
「そう?ピッタリだと思ったんだけど」

同じSPであるレイナはそう言うと、前に後ろと首を捻りながら自分の衣装を確認しだした。
引き締まったヒップラインがわかるぐらいピッタリだ、とレオンは言いかけて頭の中だけで留めた。

「大統領、もう自室へ戻るそうよ、私達も一端休憩で良いみたい」
「ああ、わかった」

レオンは自身のまとっている漆黒マントの首元を緩めた。中には白いシャツにベストを着ていてマントが無ければ紳士的な服装だが、これはヴァンパイアの仮装だ。

「レオン似合ってるよ、カッコいい。今日は何人の女性の血を吸えたのかしら?」
「いや、生憎VIP客には好みの血は居なかったよ」
「そう?中ではバルコニーにセクシーなヴァンパイアがいるって噂になってたのに」

レイナは退屈そうに肩を竦めて言うと、カチューシャを取り髪を掻き上げた。白いうなじが見えレオンは思わず唾を飲んだ。

「俺の吸いたい血は目の前にあるんだけどな」

レイナの持つのカチューシャを優しく取り上げたレオンは、彼女のの髪へそれを丁寧に戻す様に差し込み、両頬を手で包み込むと口の端を上げた。

「そうね、美味しそうなワインがいっぱいだったから。少し飲む?」
「……いや、遠慮しよう」

もちろんまだ勤務中のため飲めないのはわかっていたが、軽くいなされレオンはため息を付いた。
すると、くぅーっとレイナの腹の虫が鳴る。

「!…ビュッフェ目の前にお預けは辛くって」

言い訳の様に言うレイナは少し恥ずかしそうにレオンに背を向けた。スカートから伸びるデビルの尻尾のがレオンの方を向き、それを掴んで引き寄せ、レイナを後ろから抱き締めた。

「…!?」
「俺も目の前にご馳走があるのに我慢は辛いな」

トップスの丈が短いため、肌が露出している腹部をゆっくり撫でながら、肩をしっかり抱き寄せると耳元で囁いた。

「んっ…、ちょっとふざけないで。仕事中よ…」
「休憩中だろ?」

レオンは彼女の首筋にわざと軽く噛みついてみせ、口づけを落としていく。
ピリッと刺激的な甘い痺れに身を捩りながら、ヴァンパイアに色香にレイナは吐息を漏らすしかなかった。



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コスプレさせたいだけです。(デジャヴ)
レオンはドラキュラ。ウェスカーがドラキュラでも良かったけど、なんだかそのまんま過ぎると思ってレオンに譲りました←
このレオン、エロオヤジ臭がするのは私だけでしょうか。
151029


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