日の光に目が覚めた。
窓から眩しく差し込む光を遮るように手をかざし目を細める。
もうこんなに日が高く上っている。
こんなに寝たの久しぶりだな…
傭兵という身では、仕事の期間は中々休まる事もない。
仕事のないときでも、やはり気が張ってあまり熟睡できないでいた。
久々の気持ちの良い目覚めに、もう上半身を起こそうとしたが、自分の胸の上の重みに目をやると、まだこのままで良いかという考えが浮かぶ。
「レイナ‥」
抱きつくように体重を預け、すやすやと眠るレイナに表情が柔らかくなる。
そっとレイナの髪をすくようにして撫でてみる。
普段なら恥ずかしくこんなこと出来ないところだが、相手が寝ているなら話は別。
睫毛長いな…
ぼーっと見つめながら、可愛いな、と柄にもなく思う。
その時、レイナが微かに身じろぐ。
「‥ん…。ジェイ、ク…」
「!?、起きてたのか?」
焦って手を止め、尋ねるも返事はない。
なんだよ、寝言か。
安堵すると、再び頭を撫でる。
髪の感触が気持ちいい。
思えば触れるのも、昨夜が久しぶりだった。
「‥会い…たかっ‥た…」
二度目の寝言には動じず、胸から伝わる体温の心地よさに瞼を閉じる。
「俺もだ…レイナ‥」
寝言に返事をすると、すっと眠りに落ちていった。
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ジェイクは彼女の傍でしか安眠できないと良い
130523
お前がいないと調子でねーとか、俺どっかおかしいのかな
title by 確かに恋だった
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