▼詐欺師と道化(バギー/エース)


*詐欺師な男主(おっさん)
*バギーが道化になった理由

「道化であれ。真(まこと)に強い人間であれ。悲しみを表へ出してはいけないよ。」

最初に拾ってくれた大好きな人の言葉をずっと守り続ける道化のバギーの話。
つけこまれるよ、真の心には蓋をしておきなさい。つけこまれるよ。何度も何度も言われた言葉。あのひとは何を恐れていたのだろうか。幼い自分から見ても彼は十分に強かった。だがそれは、決して教えてはくれなかった。

「誇りなど持てぬ不条理な、悪夢のような戦いもある。逃げることは恥ではないよ。」

己の誇りをかけて戦い、海に出て世を賑わす海賊達とは正反対のことを言っていた。だからバギーの誇りとは、あの人のに恥じぬ生き方をすることだった。
道化であれ。真に強い人間であれ。


***


主人公はD灰でエクソシストしてたベテランのおっさんでしたというオチ。
バギーを拾った頃はまだOPの世界を理解していなくて、つけこまれるよ、というのは千年伯爵でありAKUMAにつけ込まれてくれるなよ、という愛情というより職務意識。

死亡率の高い戦線には俺がいってやる。何、もう惜しむ命でもあるまいよ。ということで前線ばっかいってたけど悪運が強くてこの年まで生き残ってた。若いもんは生きにゃあならん、と口癖のように言っていたひと。
戦争の最中にまさかの自分のイノセンスにぱくりといかれて死亡。寄生型イノセンスだったけど宿主殺すタイプの寄生だった模様。OP世界でもイノセンスは寄生続行中なう。というより本体が自分でなくイノセンスに移行した。寄生してるのは多分今は自分の方。そのせいかあんまり外見が老けない。でもイノセンスとも長いお付き合いなのでそんなに気にはしてない。

詐欺師というか賭博で海賊から有り金まきあげるイカサマ師。もともとアレンすらトランプで勝てない相手。バギーに道化であれと言ったように夢主自身もおどけたおっさん。真面目な奴から死んでいく様な戦争で、ずっと残される側だったから仕方ない。クザンのだらけきった正義に近いのかもしれない。

AKUMAも千年伯爵もいない世界でもう老後みたいな生活満喫中。死んでいった仲間には悪いがそろそろ引退してもいいだろう体がもたんわ。てことで若い海賊達が夢を追って精一杯生きているのを満足げに見てる。金は巻き上げるけど。
小さなバギーをロジャー海賊団に入れてやってから、しばらくそんな気ままな生活してた主人公。そのうち白ひげに拾われる。



白髭のとこで息子認定されていいおっさんなのに…って笑ってる主人公。だから白ひげのことはオヤジとはあまり呼ばない。白ひげとかニューゲート、とかで呼ぶ。
俺ぁ弱いからよォ、といって非戦闘員に。十分強いけど。戦えるけど。めんどくさいのでやられかけてる船員をちょこっと援護する程度。
白髭はオヤジだけど主人公は船員達に対してなんだか孫に対するおじいちゃんみたいな。だって孫見てる気分なんだもの若い子見てると…。外見年齢はおっさんだけどこっちきてからの年月足したらもうおじいちゃんレベルだから仕方ない。
そんなことしてたらなぜかマルコになつかれる。お前はきれいだね、って鳥の時に言いまくったのが悪かったのだろうか…
ついでにイカサマしてるときの悪い顔は也をひそめています。でも島に着いたら娼館よりも賭博場や酒場に直行。イカサマして海賊から金巻き上げてる時とのギャップにどん引きされたり憧れられたり。


エースがきてしばらくしたあたりでまたふらりとモビーを離れて気まま生活。白ひげにはたまに連絡は入れてる。
頂上戦争で若いもんは生きねばなァ!望む者もいる命ときた!と邪魔しにはいったあたりでバギーと再会したらいいんじゃないかな。
そのあとからうざいくらいバギーから勧誘という名のstkを受ける日々が始まる。うぜえ。でも政府にも目つけられてるしなおめんどくさい。静かな余生くらい送らせろよ!とキレて逆に騒ぎを起こす悪循環な日々。バギーのことは未だ昔と同じようにチビとかチビ子とか呼ぶ。ついでに助けたエースからも戻ってこいという名のstkを受けて主人公ドン引き。この歳なのに苦労は絶えない。



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