▼ワーカーホリックです イルミが出ていった後、応募するなら目の前にある名前のパソコンを使えば良かったのではと気付いたが、多分恐らくイルミは仕事の途中だったのだろうと結論づけた。(私だってそうだけども) となるときっと、帰って、というよりも名前の住処を再び訪れのは明日の朝以降になる(と思う) とりあえずとっとと終わらすか ため息を付いてパソコンの電源を入れる。 ミルキが誕生日にくれたこのパソコンは機能的にも便利でかなり気に入っているのだが(もちろん防犯対策もばっちりだ)、これを使うとイルミがすさまじい勢いで仕事の邪魔をしてくるのが玉に傷だった。(もちろんミルキは悪くないのだが、これの事でかなり嫌がらせをされているときいた。申し訳ない) 誰にかとは言わずもがな。 パソコンが起動するまでの間に何か飲むかと立ち上がりキッチンに行くと、机の上に置していた携帯にメールが来ている事に気がついた。 (・・イルミ?) 先ほど会ったばかりじゃないかと思いつつもメール画面を開いた先にあったのは、簡潔で、それでも暖かみのこもった文章。 (ハンター試験登録完了・・と、無理はするな、か。) イルミらしい不器用な気遣いに笑みが漏れた。 どうやら少しは私を無理矢理巻き込んだ事に対する罪悪感は持っていてくれたらしい。 「律儀だなぁ」 何だかんだ言いつつももう自分はハンター試験を受ける気でいるのだ。多分イルミ自身もそれは分かっているはず。 それでも、ちゃんとこうして気を使ってくれるところがイルミの優しさである。 「・・よし、」 目下の目標はまずは今受けている依頼を今晩中に仕上げる事だ。 ハンター試験会場を調べる事よりややこしい旅団からの依頼内容に思わずため息がでる。楽しいっちゃ楽しいのだが。 明日の朝、イルミが来るまでには終わらせようと心に決め、コーヒーを一口、口に含んだ。 index ×
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