たからもの | ナノ



「電話きてるのね〜。」

「いいの、どうせサエだから!」

「まだ怒ってるんですか?」

「怒ってます!誕生日すっぽかしたんだから出なくていいの!」

「いいわけないだろ。」

「あ、サエ。」

「佐伯さん、今更なんの用ですか?」

「どうして電話に出ないの?何度もかけたのに。」

「自分の胸に手を当てて考えてみなよ!」

「クスクスクスクス。サエが誕生日忘れてたと思って、拗ねてるんだよ。」

「亮!」

「忘れるわけないだろ?」

「忘れてたじゃん!実際私の誕生日は昨日だよ?!昨日電話一つくれなかったじゃん!」

「それは、プレゼント選びに時間がかかったからだよ。はい、遅れてごめん。君が可愛いって言ってたリング。」

「・・・・。」

「前見かけたお店に置いてなくて、探し回ってたんだよ。それに君と連絡とれないし・・・。」

「・・・。」

「俺も連絡しないで悪いと思ってる、ごめん。でも心配するから、電話には出てくれないか?」

「・・・ごめん、サエ。」

「俺もごめん。それから、誕生日おめでとう愛してるよ。」

「サエ・・・・。」

「何だこのメロドラマ。」

「メロドラマで、サエさんにメロメロ・・・・ぷっ。」

「クスクス、というか俺達がいるって事完全に忘れてるよねあれ。」








「もう森には行かない」のこしあんさんが日記で書いて下さった佐伯さんです^^
こしあんさん本当にありがとうございました!!!




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