。+○それだけで・・・○+。/璃架様より(頂き物)






 




『なあ・・・・・
どう思う?流架ぴょん・・・・』


首をかしげ、上目遣いで俺の顔を覗き込んでくる彼女。
・・・・こっちの気持ちも知らないで。



『・・・・・・・俺は・・・。
――いや、佐倉は気にしなくていいんだよ。棗も・・・それを望んでる。』



さりげなく目をそらし、俺は言う。
ずっと目を合わせていたら・・・その瞳に吸い込まれそうで。
言わなくていいこともきっと言ってしまうから。。。





『・・・・・でもっ』


眉をひそめ、泣くのをこらえるみたいな表情で・・・・
佐倉が机をバンッと叩いて立ち上がる。




『おかしいやろっ
棗は・・・もう開放されたんじゃないん?
葵ちゃんが学園から出て・・・・
棗はもう、学園の言いなりにならなくていいハズやろっ!?』



おかしいと、彼女は言う。
でもそれは・・・・俺や棗・・・周りから見れば自然なこと。

棗は佐倉を・・・自分の光を、守ろうとしているだけなのだから。






『なんで・・・・・
ウチは気にしなくていいん?
なん・・・で、棗は今も苦しんどるん・・・・?』


大きな瞳に徐々に涙がたまっていき、俺は少し慌てた。





『いや・・・・そ、れは。。。』


濡れた瞳で、じっと佐倉は俺を見つめてくる。





『・・・・・・・・佐倉は、どうしてそこまで棗のことを気にかけるの?』


本当の理由は俺が言うことじゃない。
でも・・・・つなげる、くらいは・・・してもいいだろう。



二人の想いを。





『え・・・・?
いきなりなんなん・・・・・』


困惑している彼女に俺は少し微笑んで言う。




『それが分からなきゃ、教えられない。
佐倉が棗に感じている感情・・・その正体を掴めたら、教えてあげるよ。

そして・・・・棗が任務を続けている理由は、佐倉が棗に感じているモノと
似たような理由出でだよ。』




ぽかん、と口を開けて固まっている佐倉。
ここまで鈍感じゃ・・・俺の気持ちに気づくわけがない。


でも・・・・棗の気持ちは、きっと俺よりずっとずっと大きくて。。。
それには佐倉も気づけると思う。



俺はふっと微笑んで言う。








『考えてみてよ。
きっと・・・分かるはずだから。伝わってくる。』


大きな想いを・・・・受け取ってあげて。






そして俺は鞄から小さな子包みを取り出す。




『これ、この前の佐倉の誕生日の時・・・・
渡しそびれたやつ。』


『え、ありがとう・・・・』




彼女の瞳に浮かんだままの滴を指ですくう。










――笑っていて。





俺の親友を・・・・任せていいかな。




君は棗の太陽なんだ。







『あ・・・・
その理由が分かったとしても、決して・・・
棗から離れようとか、考えないで。』


棗が任務しているのは君のせいと、考えることは誤ってるから。







彼女は困惑した表情のままうなずいた。






棗の隣で笑っていて下さい。
俺はそれだけで十分だから・・・・・さ。










それから数カ月後。

               『棗!!』




君が俺の親友の隣で笑っているのを見るたび、
俺の心も暖かく照らされた。














『俺の太陽は・・・・どこにいるんだろうな。』





探してみよう。




俺だけの光を・・・・・



















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・・・・あれ?
棗×蜜柑、か・・・・?これ。

いや、一応そうなんだけど。。。流架が主人公に・・・・



なんかごめんなさいっ


グダグダ小説ですが、美優さまにささげます。。。

あ、ついでに夏休み企画の【甘さと苦み】・・・だっけ?
あの、りんご飴の話も美優に・・・・←ついでかい。
あれは棗×蜜柑の成功作・・・・なハズ。



こんな私ですが、これからも仲良くしてください♪







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仲良くするに決まってるじゃないですかバカぁぁぁ!!(号泣
…な感じに脳内がかなりひどいことになってますw
もうほんと…有難いです//
璃架様といい胡桃様といい柊小夜様といい誕生日プレゼントにこんな素敵なものをいただけるなんて嬉しすぎますっ!!

今年の誕生日はいつも以上に嬉しい誕生日でした
本当にありがとうございましたっ!!
こちらこそ、これからも仲良くしてくださいね^^*


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