暁の空へ | ナノ


  18 ニマニマ部?


ちょっと待て。ウチのテニス部ってもしかして"ニマニマ部"?」
んな訳ねーだろ。まぁ確かにニマ厨は結構いるけども」
「そうなんか!!??」


その時、私の中で丸井ブン太とある作り手さんが重なった。
あぁ……何で今まで気付かなかったんだろう……


「ガムさんじゃん……」
「ん? よくわかったな! 俺って結構有名人?」
「え、ガムさん!? ガムさんって昨日の放送に来もがっ


私は慌てて仁王の口を手で塞いだ。
確かにガムさん昨日の放送来てたよ!
でもそれを言ったら私たちの正体もバレるじゃん!!


「あ、仁王って詐欺師だろぃ?」
「……何のことだかさっぱりわかりませんが」


標 準 語


「やっぱりな!!」
「!? だから俺は詐欺師じゃな「標準語だよ詐欺師」……あ」


しまった……という顔をする仁王。
そんなんで本当に詐欺師やってんのかお前は。


「ということはお前は暁か!!」
「あーハイハイそうですよーいつも生放送見に来てくれてありがとうねー」
「うおぉおぉおお!!!! めっちゃファンです!!」


髪の色と同じくらいに顔を赤くして興奮した様子の丸井くん。
そしてわたわたとテニスバッグを漁り、テニスラケットとテニスボールを私に差し出してきた。


「俺の為に毎朝パンケーキ焼いてください!」
何がしたいの?

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