8 正体
………………。
「待て待て
待て。何故そうなる」
《詐欺師は立海の仁王さんやろ?》
「げ、」
さすがぜんざいP。
仁王だと気付くとは。
だがしかし、こちらにも爆弾発言は用意してある。
「ならこっちも言わせてもらおう……
ぜんざいPは四天宝寺中の財前光だな!?」
「え、マジで!?」
《おん、ようわかったな》
軽っ!
まぁ実は最初から気付いてたんだけどね。
まさか財前の方から嫁発言してくれるとは思わなかったけど。
《じゃあ詐欺師と暁の正体教えてくれへん?》
「あぁ、そうだね。私は立海大附属中3年の五十嵐有梨。詐欺師は仁王だよ」
「バレた……財前、このことは内密に頼む」
《おん、わかっとる》
おお、意外と素直だ。
《
まぁウチでニマニマやってる人たちは皆あんたの正体に気付いてますけど》
「
まそっぷ!!」
「仁王が100万のダメージをくらった!!」
ぐはぁと吐血しながらバタッと倒れる仁王。
本当にこいつ仁王か?
《え、仁王さんってそこにいるん?》
「ん? うん。ウチで一緒にやってるよ。家近いし」
《……に……ん……?》
「え?」
《俺より先に……男を部屋に入れたん……?》
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