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プレゼント

「あ、れ? ?」
反応が鈍い彼女の名前を呼ぶと瞼と意識を完全に閉ざしていた。
あー、今日もやっちまったかのかと頭を乱暴にかく。まだ熱いの体にいくつも残っている赤い跡を撫でて彼女が落ちた原因であろう自分のものをゆっくり抜く。意識はないのにまだオレのをギューッと締め付けてくるから抜くのもキツイ。まだまだ物足りないオレの体はさっきまで行為をしていたの体を見るだけでもう欲しくなる。このまま続きをしたい気持ちはあるが、がオレを見ないし名前も呼んでくんねー。そんな状態でしてもつまらないから大人しく彼女の隣に転がった。
明日がオレの誕生日ってんでせっかく来てくれたのに待ちきれなくてはしゃぎすぎたな。0時になったら一番先に自分がおめでとうって言うんだとはりきっていた。明日、目が覚めたらやっぱ拗ねるだろうか。
だってが嬉しそうに「私がナルトに一番最初におめでとうって言うの」なんて言われたらたまらずチューしたくなるって。チューしたらその、もっと深いキスもしたくなってしたらその先もって……。だって物欲しそうに潤んだ瞳で見つめてくるし。押し倒した先を思い出して体がブルッと震えた。素直に反応してしまう下半身に溜息をついての体を引き寄せる。の汗と匂いが混ざった香りだけでも興奮してしまう自分はもしかして変態なのかもしれない。
が起きていないとつまらない。つまらないけどの熱と香りでどんどん高ぶる下半身。思わず彼女の太ももに自分のを擦りつける。さっきまでしてたからヌルヌルしてて気持ちいい。擦るたびに快感で体が震えさらにギュッとの体を抱きしめた。意識がないから意味はないのに耳元で名前を呼ぶ。やっぱし何の反応もないのが寂しくての耳たぶに舌を這わせて強く吸う。それでも物足りなくて首筋を軽く吸いなが腰を動かす。小さく息が漏れるのをごまかすように首筋を舐めたり吸ったりしてるとの体がピクリと動いた。
?」
さすがにこんなことしてたら目が覚めたのかと顔を覗くが変わらず両目は閉じられたままだった。さすがに疲れきってる今じゃ無理かと少しがっかりするが、オレが腰を動かすたびに小さく反応をしめすに気づいて動きを止める。それと同時に静かになった体に思わず口元が緩む。
、気持ちいい?」
耳元で呼びかけて動きを再開すればそれに答えるようには「ふっ」と息をこぼした。
無意識にキュッと太ももをしめるがかわいくてたまんねぇ。
「……ッ、
態と敏感なとこが当たるように擦れば甘い吐息がオレの耳をくすぐる。
「や、ナル、ト」
急に名前を呼ばれて体が固まる。
今度こそ起きちまったか、とまたを見るが相変わらず両目は閉じたままだ。意識はないのにちゃんと反応すっししかもオレの名前まで呼ぶって。
、ズリーぞ」
本当かわいすぎだ。
の唇に軽く何度も口付けて腰を動かせばまた小さく鳴き始める。首筋に降りて吸ったり舐めたりしながら片手で胸をつつめばその柔らかさにまた興奮がます。先を撫でたり摘んだりしながら腰を動かせばの体が面白いくらいに反応した。
、好きだ。すげー好き」
耳元でそう囁いたときが体をギュッと硬直させ太ももがよりオレのを強く圧迫した。
「――っ」
しばらくしてからやっとの体の力が抜ける。
「あー、もうヤベー」
が達したのがわかってなんかオレも色々とガマンの限界で絡めてた体を無理やり離す。
「ト、トイレ」
慌てて駆け込んだトイレでさっきのを思い出しながら欲を吐く。
吐いて冷静になってみると意識がない彼女に何してんだオレ、とさっきの行為を思い出してなんか胸のあたりがモヤモヤする。いくら物足りないからといって意識のねぇに手をだすなんて。
「やー、でもの体気持ちいいしかわいいし」
我慢できねーって、と自分で自分に言い訳すっけどそれでもやっぱり罪悪感が胸をさす。
部屋に戻ると穏やかに寝ている。うん、かわいい。これはやっぱ無理だ。忍耐なんてに関しちゃできねーって。そうだ、あれはからの誕生日プレゼントってことにしよう。うんうんと一人納得してまたの隣に寝転がる。さっき出したのもあって幾分かスッキリしてるし、よし! 今度はガマンできっぞ。
散らばったの毛先を避けてまた自分の腕に絡める。の匂いを嗅ぎながら瞼を閉じる前ふと目にした時計の針はちょうど0時を指していた。おめでとうの声は聞こえないが、がそばにいるだけでなんかもうオレ的には充分だ。オレの腕の中で瞼を閉じているを見つめておやすみと囁く。
「ナ、ルトおめで、と」
むにゃむにゃと呟くの言葉に驚いて思わず笑ってしまう。すげー、本当に最初にオレの誕生日を祝ってくれた。お礼を言ってのおでこに唇をおとす。今度こそおやすみと瞼を閉じたが、の柔らかさがダイレクトにオレの肌に当たるもんだからそのあとも何度かトイレに駆け込んだのはまた別の話。

「ナルト、ひどい。私寝ちゃってておめでとー言えてないよ! おめでとー」
やっぱり朝起きたに怒られてグーでポコポコ叩かれる。でも全然力入ってねーから痛くもなんともねぇんだけど。
「サンキュー。や、でも寝ながら言ってたぞ?」
そう笑って言うがは「うそだー」と信じてくれない。いや、マジで本当なんだけどな。
「そうだ! プレゼント、なにがいい?」
おめでとうの件はもういいのかどこか楽しそうにプレゼントを聞いてくるにまた笑みがこぼれる。
「あー、プレゼントならもうもらってから」
「えー、あげてないよ?」
いや、もうもらってんだ。
昨日が寝てる間に。
「私なにあげたの?」と尋ねるをはぐらかして誕生日になって最初のキスをねだった。

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