ショートノベル | ナノ


全てを捧げてない


「ごめん・・・、進」

「枢・・・」


君は、いつだってそうだ。
何でも一人で抱え込んで、全てを・・・全ての罪を・・・。
だから、ボクがいたのに。君を支えるために。
・・・違うかな。君の側に居たかったんだ。ボクが、君の隣にいたかっただけ。
ボクは、静かに枢を抱きしめる。
ああ・・・変わらない。枢の背中も、枢から伝わってくる感情も。
いつだって・・・変わらないんだね。


「枢、愛してる」

「進・・・」

「愛してるよ、枢・・・。ボクは、」

「・・・ごめん」

「枢っ・・・」

「ごめん。ごめんね、進」


"どうか、僕を許さないで。" "ずっと・・・許さないで。"
そう言った枢の表情があまりにも痛々しくて、ボクは枢の言葉を遮るようにただ無我夢中に枢の唇に食らいついた。
その先を聞きたくないから。
もうすぐいなくなってしまう君を・・・留まらせたくて。
ああ・・・どうか、時間よ止まってくれ。
ボクは・・・まだ・・・。

全てを捧げてない
さいしょ で さいご の なれそめ を。



最新号のLaLaを読んで、ぶわっ(´;ω;`)
枢様ぁあああああああああああああああああっ

そして、優姫ちゃん可愛いhshs

[しおり/戻る]