ショートノベル | ナノ


ただの変態


白い。白い。白い。
・・・癒される。


「遥くんって癒し系だよね〜」

「は?」

「ぎゅーってさせて〜」


ギュっとしてさわさわするんだ。
癒されたい。


「・・・イヤだ。キモいよ、夢」

「はぅんっ! もっと言って!!」

「ドМが。くたばれ。背景なら背景らしく僕を目立たせろよ」

「遥くんが私に罵声をっ・・・!! 私、遥くんに罵声浴びせられてるぅっ!!」

「・・・・・・はぁ」


あ、溜め息なんて吐いたら幸せ逃げますよ。って言えば、「死んで」と言って私を軽く殴った遥くん。
軽くじゃなくて、もっと強く殴ってほしかった・・・じゃなくて。
今日も今日とて遥くんは癒し系です。

ただの変態

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